
発表会には何台ものテレビカメラが集結しており、各局の情報・ニュース番組の名前を耳にした。少しカメラを横に振れば筆者が映ってしまうような近距離で、あるテレビ局は「食レポ」を撮影している。

クルーから新商品を手渡ししてもらい、キャスターが一言コメントする、わずか5秒ほどの映像のために何テイクも撮り直していた。何度やっても嫌な顔せず変わらない笑顔で応じるクルーに感心し、撮り終わるまでずっと様子を観察してしまった。
ちなみにイベントには同キャンペーンのCMにも起用されている芸人のバカリズムとドナルドが登壇していた。まだ会見が始まったばかりで緊張感が残る空気のなか、「じゃ、早速いっていい? オッケー♪」とお構いなしにハイテンションなドナルドに、バカリズムは思わずたじろいでいた。

それでも一向についていけていない報道陣の様子にドナルドも気づき「大丈夫みんな?」と問いかけるも、バカリズムは「大丈夫大丈夫、こういうもんなんです!」とバッサリ。報道陣からこの日一番の爆笑がおこった。

スタジオMの別の部屋には、いわゆる「物撮り」のための商品も用意されていた。物撮り用の商品を間近で見るのは初めてだ。全体がふっくらしていて、ハンバーガーに厚みがしっかりある。撮影途中、スタッフがビーフの部分に筆でソースをつけ足す作業を目撃。こうして光沢を出すことで、より美味しそうに見せているというわけだ。

メニュー表示の写真と実際に出される商品でバンズの厚みが違うと時々話題になるが、今回の“名前募集バーガー”は手で丸めたバンズを使っており、試食したものと比べて大差はなかったように感じた。北海道産のポテトやチーズは食感も良く、食べごたえのある味わいに仕上がっていた。
試食会でもスタッフの対応はとても丁寧で、記者一人ひとりに飲み物と“名前募集バーガー”を手渡しするおもてなしぶりだった。不祥事が続いた影響だろうか、報道陣の扱いに細心の注意を払っているのかもしれない。
((TAT)SUYA)