朝日新聞が掲載した捏造記事
1989年4月20日の夕刊にある記事が掲載された。それは沖縄・西表島には世界最大の貴重な珊瑚礁があるが、誰かが落書きをしたという内容であり、写真付きで掲載。
朝日新聞の捏造 発覚した経緯は?
しかしこの記事が掲載された後、沖縄の地元ダイバーたちは不審に思った。地元の海をよく知るダイバーたちは、もともと珊瑚に傷などなかったことを認識していたのだ。
その後朝日新聞は、5月15日には記者会見が開き「カメラマンがちょっとこすっただけ」と行き過ぎた取材を謝罪。
ところが調査が進むにつれ、珊瑚にそもそも傷はなかったこと、故意に傷つけられたことが判明し、スクープ欲しさに自分で文字を書いたことが判明した。これに対して朝日新聞はようやく捏造を認め、5月20日に改めて謝罪会見を開いたのだった。
捏造写真をキャンペーンポスターに使った朝日新聞
当時、朝日新聞は自然破壊や環境破壊を問題視するキャンペーンを実施。珊瑚落書きの捏造写真はポスターに私用されている。「言葉は感情的で、残酷で、時に無力だ。それでも私たちは信じている、言葉のチカラを。ジャーナリスト宣言、朝日新聞」と謳いながら、実は自作自演の捏造写真であったのだ。
朝日新聞も地元ダイバーに指摘されなければこの捏造をスルーしていただろうし、最初の謝罪がいい加減であったがためにさらに信用を失う結果に。
当時のマスコミの様子は
カメラマンは刑事罰を受けるには至らなかったものの退社し、関係者もそれぞれ停職や減給などの処分を受けた。マスコミ内にはスクープのためなら捏造もいとわないという空気があり、朝日新聞に限らず他でも捏造は行われている。
この珊瑚落書き事件では謝罪した朝日新聞であったが、その後も慰安婦問題報道などで問題を起こしている。よくネットでは「反日」だと言われているが、それも仕方ないことのように思える。