80~90年代、ラジオでは「伊集院光のOh!デカナイト」(ニッポン放送)、「東京RADIO CLUB」(TBSラジオ)、「斉藤一美のとんカツワイド」(文化放送)など、各局で夜のワイド番組が放送されたり、番組内で放送されたアイドルの番組(コーナー)が盛り上がっていた時代でした。そこで、懐かしいアイドルラジオを振り返りました。


GENJI GENKI爆発!!(ニッポン放送)


1987年〜1991年放送。中でも印象的だったのが、大人気コーナー「テレフォンパニック 突然ごめん」。ハガキで応募してきたリスナーに予告なしで電話をかけるというもの。生放送ではないため、家族でのんきに夕御飯を食べていた時などに、突然、光GENJIのメンバーからかかってくることがあることも。
ハガキで応募したファンもまさか本当にかかってくるとは思わず、電話越しに「ぎゃ~~~!」「マジーーーー!?」と絶叫する人もいました。興奮してまともに話せないまま終了時間がきてしまうことも。(これを利用して、メンバーのフリをしていたずら電話をする輩もいたとか)

当時はまだコードレスフォンが普及し始めた頃で、その様子をそばで見ていた家族の皆さんは「突然、何事が起きたのか」と思ったに違いありません。
当時の光GENJIブームは驚異的で、番組のオリジナルノベルティのアイデアを募集したところ、76万枚のハガキが寄せられたとか。ラジオとは関係ありませんが、バレンタインデーには諸星和己が4tトラックで30台分ほどのチョコレートをもらったというエピソードも語り継がれています。

井森美幸 井森美幸のムクムク・タイム(TBSラジオ)


若手の芸能人が注目されがちな世の中、アラフォーにとっては井森美幸が活躍している姿を見ると嬉しいという人も多いのではないでしょうか。アイドル時代は当時ドラマで共演していた大先輩の俳優Kについてラジオで「KはHっぽい(笑)」と言ってしまったり、田原俊彦について「トシちゃん、鼻歌はうまいんです」とうっかり言ってしまったりと、井森節炸裂でした。(まぁ、アイドル時代なので……)
内田有紀、井森美幸ほか 伝説のアイドルラジオ番組を振り返る
アイドル時代の井森美幸

実は、今、ラジオで井森美幸さんが再び注目されています。井森さんは現在bayfm(千葉)の「The BAY☆LINE」金曜日(16:00〜18:40)に森久保祥太郎さんと出演中。とにかく明るい井森さんに森久保さんの秀逸なツッコミが入ります。
FMの番組なのに、ネタコーナーにしっかりと時間をとっているのも特徴の一つ。中でもリスナーが日常の不満を書いて送り、「DJ上毛」こと井森美幸さんが即興でラップ調で披露する「イモラップ」のコーナーが人気です。

「ヒルナンデス!」(日本テレビ)で共演している山里亮太さん(南海キャンディーズ)も井森さんの魅力にどハマりした人の一人。特に「水曜JUNK 南海キャンディーズ 山里亮太の不毛な議論」(TBSラジオ)はリスナーを含めて「井森美幸いじり」が大好き。3月12日(土)には「不毛な議論」発で「井森美幸デビュー30周年記念イベント」が赤坂・草月ホールで行われます。歌やコント、井森の生い立ちをたどる企画が展開されるほか、南海キャンディーズが井森のために完全オリジナルの新ネタを披露する予定。

ちなみに、bayfmでは「The BAY☆LINE」の前の時間帯(13:00〜16:00)に森口博子がMCを務める「SKY GATE KISS & SMILE」を放送しています。森口エンジン全開で、月に1度は生歌を披露。金曜午後のbayfmはアラフォーにはたまりません。

内田有紀 夜空にYOU KISS!(ニッポン放送)


1994年〜2001年放送。90年代にラジオを聴いていた人の間で、未だに話題に上がることがあるのがこの番組。当時からスーパーアイドルだったわけですが、今考えると「こんなスレスレなことも喋ってたの?」と変な汗をかくくらいぶっちゃけていました。
例えば……
「内田有紀の胸に大きなパッドが入っていると聞きました。有紀ちゃんは自分で胸が大きいと言ってますが、本当に大きいのですか?」
とのリスナーからの質問に
「(冗談で)シリコンを入れてるからデカいのよ。もめばもっとデカくなるんだけどサ。ひとりでもむのもちょっと寂しいし。誰かもんでくれる人いないかな〜。あ〜。
何言ってんだろ。もうやめやめやめ!」

内田有紀、井森美幸ほか 伝説のアイドルラジオ番組を振り返る

リスナーも内田有紀のリアクションを楽しんでいて、「目の下にシリコンを入れてるって本当ですか?」といった感じの質問は他にも紹介されました。もちろん整形はしていないわけで
「いじりたい場所っていうと、やっぱり唇かな。あと、アゴをおもいっきり伸ばして、そこにヒゲを生やすとか……いや、お願いだから止めてください!」
などと笑いで返していました。さすがプロ!

80〜90年代に比べると、今は内田有紀のような恋愛に関するぶっちゃけトークは減少傾向にありますが、個性溢れる番組がたくさんありますので、探してみてください。
(文/やきそばかおる)