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格闘ゲーム「豪血寺一族」の異様な世界観 「レッツゴー!陰陽師」のカオス感でも注目

格闘ゲーム「豪血寺一族」の異様な世界観 「レッツゴー!陰陽師」のカオス感でも注目
「豪血寺一族」 Amazonより

『ストリートファイターII』、『餓狼伝説』、『キング・オブ・ファイターズ』など、1990年代は空前の格闘ゲームブームだった。そんな中にあって、異色の格闘ゲームの存在を覚えているだろうか。そのゲームタイトルは『豪血寺一族』。

血縁者同士の争い、主人公は婆


ストリートファイターIIだったら「俺より強いやつに会いに行く」、餓狼伝説だったら殺された養父の復讐など、戦うための理由もそれはそれはかっこいいものだった。

一方、『豪血寺一族』では5年ごとに一族の頭首を決めるために格闘大会が開かれるという設定だ。まずもって一族の頭首を決めるために話し合いや選挙ではなく、武力をもってトップを目指すという野蛮さ。言ってしまえば身内の小さな内輪もめを、壮大なスケールで展開している。ただ、登場キャラクターにはアメリカ、イタリア、イギリス、中国出身の者もいるため、血縁者といっても血はだいぶ薄めのようだったが。

ところで格闘ゲームの主人公は多くの場合、イケメンである。イケメンでなかったとしても、そのぶん準主人公がイケメンなんてことがほとんどだ。しかし、『豪血寺一族』では御年78歳の婆が主人公だった。名を豪血寺お種という。

お種には豪血寺一族現頭首であるお梅という双子の姉がいる。つまり同ゲームにはババアが2人もいるというわけだ。これまでの格闘ゲームに爺が登場するケースはそう珍しいことでもなかったが、さすがにババア2人ではちょっと華がなさすぎる…。

斬新なシステム、目を疑う必殺技、そしてBGM


戦いのスケールが小さいのか、はたまた大きいのかいまいち掴みどころのない設定だが、『豪血寺一族』には他格闘ゲームにはこれまでなかった要素がふんだんに取り入れられていた。例えば二段ジャンプやダッシュ移動(シリーズ2作目より)といったシステムは同ゲームシリーズが初めて格闘ゲームに取り入れたシステムとして知られている。

また、お種とお梅のババア勢は入れ歯を投げるという必殺技を持っていたり、対戦相手の精気を吸い取って若返ることで一定時間のパワーアップが可能だったりとハチャメチャな面も多い。

『豪血寺一族』は、シリーズ化したことでさらに他とは一線を画する格闘ゲームとなった。BGMへのこだわりがおかしかったのだ。シリーズ2作目となった『豪血寺一族2』からは、バトルステージBGMは歌付きだ。しかもそのBGMに対する力の入れようは半端なものではなかった。


特に2006年にリリースされた『新・豪血寺一族 煩悩解放』(PlayStation2用ソフト)で一定条件を満たすと視聴が可能となったネタPV映像『レッツゴー!陰陽師』のカオス感は異常なほどだった。当時のニコニコ動画にアップロードされたPVで、豪血寺一族への注目度は大きく高まったことは間違いない。

2009年にリリースされた『豪血寺一族 先祖供養』を最後に豪血寺一族の新作は登場していないが、eスポーツが注目を浴び始めた昨今、筆者はひっそりと103歳になったお梅やお種の劇的復活劇を待ちわびている。

(空閑叉京/HEW)

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