ただ、実際にピラミッドへ行くには、距離が遠くお金もかかってしまう。
そこで日本の観光スポットを調べていたところ、栃木県宇都宮市大谷町にある『大谷資料館』が、幻想的で地下神殿みたいだと、話題になっていた。
いくつか内部写真を見ても、「ここ日本か?」と思わせるような光景ばかり。一体、どんな場所なのかを調べてみることにした。
映画やPVの舞台として使われている

1919年(大正8年)から1986年(昭和61年)まで大谷石を掘り出してできた巨大な地下空間。
広さ2万平方メートル・深さ平均30メートルと、かなりの広さ。深さに至っては最大60メートルもあるという。
ロックバンド・GLAYのプロモーションビデオや映画『るろうに剣心』などの撮影に使われた実績が多数ある。
というわけで、実際に足を運び壮大なスケールを体験してみることにした。
RPGならラスボスがいる場所
JR宇都宮駅からバスで約30分、大人料金は450円だ。バス停を降りて、まず驚いたのがどこを見ても岩だらけということだ。


岩の間には洞窟らしき場所もあったりして、小学生時代に来ていれば、今の100倍以上は興奮したはずだ。

資料館の入口には、バス停から7~8分歩いて到着。受付で大人700円を支払い、いざ地下へ。

扉を開けて地下へ降りていくと、携帯の電波は届かなくなる。

周囲にいた観光客たちからも、「これは凄い!」や「ボスキャラがいそう…」といった声が聞こえたほどである。
ちなみに三脚や自撮り棒を使わなければ、資料館内部は基本的に写真撮影OKなのだ。
ライトアップされた内部が圧巻

地下内部は全体的に暗いのだが、うっすらとライトアップされていて、より神秘的な雰囲気を漂わせている。


青色のライトアップは神殿感を強めており不思議な感じだ。岩だけでなくアート作品も展示されていた。


天井にある小さな穴から差し込む光によって、何か下に特別な何かが眠っているようにも見える。

機械掘りされた跡が、ピラミッドの内部にありそうな壁画のようだ。

大谷石の歴史が学べる資料も数多く展示されている。
ゆっくり見るなら平日の午前中が狙い目

資料館の外には飲み物が販売されている場所があるほか、石を切り取った洞窟内で休憩できるスポットもある。
最後に受付の女性スタッフに、空いている曜日と時間帯を聞いてみることにした。
「平日の9時~12時頃までは空いています。
館内は約1時間で写真も撮れて隅々まで見ることができる。ただ、常に8度前後の気温となっているので、これから行く人は厚着を忘れないでほしい。
写真を撮るなら、手袋があった方がいいと個人的には思う(途中で指が死にかけたので…)。
今回行ってみて大谷資料館は、"地下神殿"や"ピラミッド"と呼ぶに相応しい場所で、久しぶりに子供の頃に戻った気分を味わうことができた。
(カネシロコウセイ)