約2年間行方不明になっていた埼玉県朝霞市の女子中学生(15)が2016年3月27日、東京都内で保護された。東京都中野区の公衆電話から110番通報したという。この報道をきっかけに緊急時の公衆電話の重要性が再注目されている。
NTT東日本とNTT西日本の公衆電話は1984年度は全国に約93.4万台あったが、2014年度末には約18.4万台にまで減少している。携帯電話の普及により利用者が減ったことが背景にあるようだ。利用する機会がないため、小さな子どもは公衆電話の使い方すら知らないと心配するツイートが複数投稿されている。
今回の朝霞市の事件に関して夫と話したのは、「娘は公衆電話の使い方も知らないし、公衆電話がどこにあるのかも知らないし、警察や消防に電話するときにお金いらないってことも知らないし、そもそも家の電話番号知らないじゃねえか」ということでした。これ危機感持つべき事案。
— モビゾウ (@Movizoo) 2016年3月28日
公衆電話を知らないからテレホンカードも知らないらしい。
私の甥(小5)にこれ分かる?とテレカを見せたら知らないと。
— くまちゃん (@kumachan64) 2016年3月28日
公衆電話って何?家の番号知らない。パパかママの番号は?と聞いても覚えてない。友達の番号も知らない。
助けを求めることすらできなくなるかもね。
大人でも緊急通報時はお金がかからないことを知らない人も少なくないようだ。
公衆電話から警察に電話するときはお金いらないの知らなかった!とりあえず父と相方の携帯番号だけは記憶しているぞ!
— ちりぺ (@chilipe08) 2016年3月28日
うちの親父ですら今回のニュース見て最初に「公衆電話から110?金はどうしたんだ?」と言ったくらいだから使い方忘れてる人多そう。
— 三池稲荷はグリムガルを目指す (@hakudou815) 2016年3月28日
総務省のウェブサイトでは「公衆電話の特徴と使用方法」というパンフレットのPDF資料を公開している。アナログ公衆電話とデジタル公衆電話で緊急通報時の使用法などが微妙に異なる。
また公衆電話の設置場所検索サービスが、NTT東日本、NTT西日本のサイトでそれぞれ公開されているので、いざというときのため確認しておくと安心だ。
(高田タケシ)