衝撃的だった三沢光晴の出演
リングの魂で印象的なのは、1999年当時全日本プロレスの社長であった三沢光晴が出演したこと。全日本プロレスの選手が日本テレビ以外のテレビ局に出ることはなく、三沢のテレ朝番組への出演は大きな話題となった。
そしてこの時、南原から武藤敬司について質問を受け、三沢が武藤への評価を口にしたことが、後に同じリングに立ったことへの布石に繋がる。
有吉弘行が三又嫌いになった企画
メイン企画で1999年にスタート。若手芸人を集めて柔道王を決めるという企画であり、猿岩石・ジャリズム・ガレッジセールなどが出演。学生時代に柔道経験がある有吉弘行が強く、柔道王として君臨していた。
また、有吉は今でもたまに「ジョーダンズの三又又三はクズ」と発言しているが、こう思うようになったきっかけがこの柔道王決定戦だったそうで、こう振り返っている。
「三又さんがね、ワンチャンスを逃すまいとね、俺を寝技で仕留めたんですよ。『コイツ、エンターテイメント性ねぇな。なんなんだ、コイツ。クズかよ』って思って」
ちなみにこの一件以降、有吉は先輩の三又に対し、タメ口で話すようになったらしい。
リアクション芸人が輝いた「かけらず嫌い王」
名前の通り「食わず嫌い王決定戦」の派生企画で2000年に放送。この企画はリアクション芸人の独壇場であり、出川哲朗、上島竜兵らがさせて嫌いな技を当てるというもの。
技をかけられた出川が痛みから逃れるため、なぜか宇野薫の尻に指を入れたりするなど、リアクション芸人のためにあった企画であった。
リングの魂の終了後、プロレスラーや格闘家がバラエティー番組に出ることが増えた。「リングの魂」がバラエティー番組に与えた影響は少なくなかったことが分かる。現在、すっかり「お昼の顔」となった南原だが、久しぶりに格闘技好きの一面ももう一度見たいものである。
(篁五郎)
※イメージ画像はamazonよりオレは絶対性格悪くない!