今回の休載の主な理由は、作者である冨樫義博の重度の腰痛のためとされているが、そもそもこの冨樫先生、週刊連載のシステムにはとことん向いていないタイプ。最初の大ヒット作『幽遊白書』の連載終了後に、自ら告白していることからも明らかである。
人気絶頂の中、唐突な終了を迎えた『幽遊白書』
『幽遊白書』は'90年に連載開始。格闘マンガ路線にシフトして人気が爆発。一躍ジャンプの看板作となり、'92年にはテレビアニメ化もされている。しかし、作品の盛り上がりとは裏腹に'94年に突如終了を迎えてしまう。
ジャンプの掲載順位も上位のままで安定した人気を誇り、アニメの視聴率も絶好調の中でのまさかの事態。トーナメントバトルの盛り上がってきた展開をぶった切っての唐突なラストであった。
もっとも、当時は明らかに絵柄が荒れていることが多く、不安な要素はいくつか露呈していたのだが……。

最終回が掲載されたジャンプ巻末の作者コメントには、「しばらく放電します」と意味深なメッセージが。そして、この「放電」が大きな波紋を呼ぶことになる。
連載終了直後にコミケ降臨! 同人誌を無料で配布
連載終了から1ヶ月足らずの'94年8月のコミケに冨樫先生はまさかの参戦。ゲリラ的に作品を発表したのだ。