
夜中に徘徊しながらインタビュー
徘徊するルートは宮原さんにお任せした。指定された待ち合わせ場所は勝どき駅。ここからお台場まで歩きながらインタビューを行った。
――深夜徘徊を始めたきっかけを教えてください。
2004年7月11日、第22回参議院議員通常選挙だったその夜。テレビは選挙のことばかり。ネットにもラジオにも飽きて、何となく散歩しようと思い、夜の10過ぎに家を出たのがきっかけでした。本当に、特に理由もなく、何となくでしたね。

――今回、このルートを選んだ理由はなんですか?
大学の頃からよく歩いていたルートで、今でも好きなんです。基本的にずっとまっすぐですし、晴海通りを渡ると、一気に人が少なくなって「始まるな」って感じでワクワクします。マンションやビルの光もあって、いい感じですね。

――深夜徘徊の魅力はどんなところでしょうか?
ひとことで言うと、非日常ですね。「サブカル・エンタメ・運動・メンタルケア・観光」といった、さまざまな要素がごちゃまぜになりつつ、一度に体感できる点だと思います。また、ワクワクする人もいれば、逆に感情の起伏が少ない時間を過ごせる人もいるし、人によって感想が違うのも面白いですね。