地方局制作のTV番組といえば、まずは「水曜どうでしょう」を思い出す。しかし、「水曜どうでしょう」以外のローカル番組でも大スターを生み出した番組がある。
それはTVK(TV神奈川)制作の「saku saku」。あの木村カエラをブレイクに導いた番組だ。

鳴り物入りでスタートした「saku saku」


「saku saku」の前身番組である「saku saku MORNING CALL」は1997年4月にあのPUFFYをレギュラーに迎え、朝の生放送番組としてスタートしている。当時ブレーク中だったPUFFY初のレギュラー番組として注目を集めた。
ユースケ・サンタマリアもMCを務めるなど、リニューアルを繰り返しながら2001年4月に番組名が「saku saku」になるのを機に「屋根の上で人形と女の子が話す」という設定で再スタートを切った。

木村カエラが歌手デビュー!


「saku saku」に木村カエラが登場したのは2003年4月。当時無名だったカエラだったが、無知からくる天然ぶりや物怖じしない性格、人形とのやり取りで次第に人気を集めるように。

また、当時のカエラには歌手になりたいという夢があったことで、番組内でカエラのCDデビュー企画が持ち上がり、デビューに至った。

新曲の名は「Level42」と決まり、2004年5月10日に神奈川県内の新星堂にて390枚限定で発売。発売開始3分で完売するほどの盛況ぶりであった。同年6月には、コロンビアエンターテイメントから正式にメジャーデビューシングルとして発売され、オリコン14位を記録している。
これ以降、カエラは歌手として歩み始め、翌年には「リルラ リルハ」で一躍注目を浴びた。

現在もこの「saku saku」はカエラ時代とは形態を変えつつ、続いている。
興味がある方はぜひ一度見てみてはいかがだろうか。
(篁五郎)

※イメージ画像はamazonより5years