これに象徴されるかのように、2003年のオリックスは数々のプロ野球ワースト記録を更新した、まさに「暗黒」といえるチームだった。
最下位で終わった2003年オリックス
2003年のオリックスは、補強した選手が軒並み不調になるなど、開幕から低空飛行に。4月23日には早くも石毛宏典監督が解任されてしまう。
新監督としてレオン・リーが就任するも依然としてチームは浮上できず、48勝88敗で最下位に終わった。
衝撃的スコア 1ー29の惨敗
そしてこの年の8月1日、冒頭で述べたように、オリックスはダイエーに歴史的惨敗を喫した。
先発のマック鈴木が1回持たずにKOされ、次に出てくる投手もことごとく打たれ3回が終わって0-23、結果は1ー29だ。
しかもこの年のオリックスは、ダイエー相手に20点以上取られたゲームが、この試合以外含めてなんと4試合もあった。
「投壊」状態だったオリックス
この試合に象徴されるように、投手が壊滅的であった。この年のオリックスが記録したチーム防御率5.95、失点927、自責点819、被安打1534は全てプロ野球史上ワースト記録である。
この年限りでレオン・リーは監督を解任され、西武で名参謀と言われた伊原春樹を新監督として迎えたが、翌04年も最下位に終わった。
そしてこの年、近鉄バファローズと合併することなり、オリックスブルーウェーブからオリックスバファローズへと名を変えることになる。
しかし、合併してオリックス・バファローズとなった後もチーム成績は低迷。2008年と2015年に2位となったものの、他のシーズンではすべてBクラスに沈んでいる。
今季も例にもれず、低調な成績であるが、果たして浮上の機会はあるのだろうか。
(篁五郎)
※イメージ画像はamazonよりAERA アエラ 2011年3月14日 山口智子 入試不正