この答えが現実になったのが、『ビッグストリーム そうめんスライダー』(タカラトミーアーツ)。東京サマーランドとコラボした、ウォータースライダー型の流しそうめんマシンである。実際に試してみた。
サンプルをお借りできたので組み立てみたら、まぁ大きい。高さ56cm、スライダー全長3.6mもある。
「本物感を持たせたい」という開発者の思いが届き、実際に東京サマーランドのウォータースライダーの技術スタッフの監修を受けたそう。確かにスライダーの継ぎ目とか本物っぽい。こんな感じのところ流されたことがあった気がする。
うちの息子5歳と並べてみてもこの大きさである。
ウォータースライダーと流しそうめんの組み合わせは、サンプルが届く前に子供たちに説明した段階でもう大ウケ。サンプルが家に届けば「早くやろうよ」とせっつかれ、当日になれば寝起きから「いつやるんだ」と大騒ぎ。子供ウケがスゴい。
流しそうめんに必要な水は下のプールに溜める。スイッチを入れると、水がポンプで吸い上げられ、マシン上部の「放水ホース」からスライダーへ流れ出す。こうしてスライダーの中で水が循環し続けるので、あとはそうめんを上から流してやればOK。
一般的な家庭用の流しそうめんマシンは、流れるプールのように平面上で水がグルグル回っている。ウォータースライダー型だと高低差が生まれるので、その分そうめんが流れる距離を稼ぐことができる。ちゃんとウォータースライダー型にする利点があるのだ。
「放水ホース」は、先端と根本の2箇所から水が出る。ホースの先には「ザブーンバケツ」があり、一定量水が溜まるとバケツが傾いてバシャーン!と放水される。これも東京サマーランドのアクアファンの仕掛けっぽい。
水がどんどん流れたり、バケツがザブーン!とひっくり返ったり、水が流れる仕掛けだけでも楽しい。息子は水の流れをずっと見てても飽きないらしく、「シルバニアファミリー流したい」「スーパーボール流そう」とか言い出し始める。ウォータースライダーのオモチャじゃないからね。食品をこれから流すからね。
そうめんが茹で上がったので、さっそく流してみることに。最上部にそっと置かれたそうめんは、2回ループしたあと直線で加速。流れはとてもスムーズ。そして最後のカーブで待ち構える息子。
ウォータースライダーの上をそうめんが勢い良く流れるだけで、なんだか笑いが止まらない。縮尺がおかしい。
動画も撮ってみました。
そうめんがスライダーの中をループしているのが見えるので、下流で待っていると「きたきた!」っていうワクワクがある。一瞬で直線を流れてきってしまう竹の流しそうめんよりも、「きたきた!」のワクワクは大きいかもしれない。
やってから気がついたんですけど、部屋の中でやる場合は、そうめんから水が垂れるのでビニールシートなどを下に敷いたほうがいいですね。
あと、麺つゆが入った食器を持って子供がウロウロするとこぼしそうなので、スライダー前ではそうめんを取るだけにして、別の場所で落ち着いて麺つゆにつけて食べるようにすると安全です。
スライダーは乾電池(単2形2本)の駆動なので、ベランダとか外に持ち出してもよさそう。
ウォータースライダー流しそうめんに盛り上がりすぎた我が家。翌日、子供たちの友達を家に呼んで流しそうめんパーティーをすることになり、カミさんはかき揚げを揚げるまでに至りました。
あんなに喜ぶのうちの子だけかと思ったら、やってきた子供たちはみんな食いついてました。子供ウケがスゴい(2回目)。食いつきすぎて「ここの上を流れたい!」と言っている子も。それは普通にウォータースライダーだから! それこそ東京サマーランドに行けばいいと思うよ!
『ビッグストリーム そうめんスライダー』(タカラトミーアーツ)は希望小売価格6,980円。全国の雑貨店、量販店、玩具専門店などの玩具売場で購入可能です。
ちなみに現在、うちの子供たちからは「(サンプルを)返さないで!」とお願いされています。子供ウケがスゴい……。
(井上マサキ)