過激な展開がヤバいと話題のドラマ『僕のヤバイ妻』オープニング曲を歌ったAnly/インタビュー1

■Anly/3rd Single『EMERGENCY』インタビュー(1/4)

沖縄・離島出身美女シンガーAnlyの歌うドラマオープニング曲「EMERGENCY」がカッコよすぎてヤバイ!

心に寄り添うメロディや伸びやかな歌声、高い演奏スキルを併せ持つ若干19歳のシンガーソングライター、Anly。3rdシングル「EMERGENCY」は、夫婦の愛憎をスリリングに描いた話題のドラマ『僕のヤバイ妻』オープニング曲としてすでにおなじみ。
タフなロックサウンドとエモーショナルなヴォーカルで、クライマックスに向かう物語をパワフルに盛り上げた。温かな家庭に育ってきた19歳の少女には難しいテーマだったそうだが、逃げることなく向き合うことで新しい扉が開けたという。また、カップリングでは、Led Zeppelinの名曲「STAIRWAY TO HEAVEN」を堂々とカヴァー。滅多にお耳にかかれない弾き語りによるカヴァーの製作秘話や、もう1つのカップリング「虹」に秘められたエピソードからは、Anlyというアーティストの魂の強さと純粋さが伝わってくるようだ。
(取材・文/橘川有子)

どんなに重たいテーマであっても、最後には希望を見出せるような歌詞にしたい

――「EMERGENCY」はパワフルなロックチューンですが、ドラマのオープニングとして書き下ろしたものですか?

Anly:はい。まずドラマの台本を読ませていただいたんですが、19歳の私にはすぐには理解できないような夫婦関係のドロドロした部分も描かれていたので、どこをテーマに書いたらいいだろうかって正直悩みました。
そして考えついたのが、奥さん側からの「ただ愛してほしい」という気持ちを歌に焦点を当ててみることにしたんです。

――かなりエキセントリックで過激な夫婦の物語だから、19歳のAnlyさんには難関だったのでは?

Anly:はい。しかも曲を作っていた時は、ラストがどうなるかはわからないから、奥さんの気持ちは私の願望でもあります。私の両親は年が離れているんですが、ずっと夫婦円満で仲良しで、喧嘩も滅多にしないんですよ。だから、ドラマのように夫婦で互いに毒を盛りあうなんて、もう信じられなくて!(笑) 私とドラマの奥さんの間に、共通点を見出すのは難しかったですが、書き下ろしのいいところって自分が日頃は経験できない気持ちを書けるところでもあって。最近はその面白さを感じるようになりました。
前作の「笑顔」も書き下ろしでしたが、うまく自分の気持ちにはまった。今回は自分に置き換えて考えるのがなかなか大変でしたが、このチャンスをいただいたおかげで「歌ってみたいな」と思っていたロックな曲に挑戦させてもらえてよかったです。

――歌詞を書く上で特に大変だったことや工夫したのはどんなこと?

Anly:愛してほしいという全体のテーマと、葛藤とのバランスですね。強がっている言葉と素直な気持ちの割合や置き場所を考えながら書き進めました。また、私の歌詞の勝手なルールなんですが、どんなに重たいテーマであっても、最後には希望を見出せるような歌詞にしたいんです。だから、最後は「信じたい」という気持ちを入れました。
今回は先に曲ができたので、歌詞を当てはめて書く作業で、それが今までの(曲と歌詞が同時の)やり方と違っていたのも新鮮でした。音から浮かぶ言葉もあって、英語の「Down down~」ってところは、自然に自分の中から出てきたので面白いなって思いました。

過激な展開がヤバいと話題のドラマ『僕のヤバイ妻』オープニング曲を歌ったAnly/インタビュー1
EMERGENCY

――歌詞では最後に「信じたい」と希望を残して終わりますが、Anlyさんがずっと信じていることって?

Anly:どんな悪い状況やつらいことに遭っても、それには何かしら(後に糧となるような)意味があるんだと思っています。実際に「あの時はつらかったけど、そうじゃなきゃ今の自分はいないな」って思うことが結構ありますね。高校時代にオーディションに応募して、選考に通って「来てください」って連絡があったんです。でもその日が吹奏楽部の活動とまるっきりかぶっちゃって(苦笑)。
「行ってみたかった。経験してみたかった」って泣きました。でもあれに行ってたら今、自分はここにいないし、応援してくれる人ももっと少なかったかもしれないなって思いますね。そういう時は都合よく、神様が出てきて「神様、ありがとう」って思います(笑)。

――エモーショナルでパワフルなロックを思い切りやれた?

Anly:はい。歌うテーマが決まり、心の葛藤を表現したいと思ったときに歌声やギターの音色などこの曲はロックが似合うなって思ったんです。
曲は17歳の頃に、「フェスでエレキをガシャガシャ弾きながら歌いたいな」と作ったものが元になっています。ドラマの制作サイドの方も、ロックっぽいものが似合うとおっしゃったので、自分が思い描くものと重なったという感じでした。ギターの太い音や歪みなど、私の好きなZZ TOPなど、60年代や70年代のロックを意識してサウンドを作っていきました。

――こんなに感情むき出しに歌うんだなと。それも驚きでした。

Anly:爽やかに「笑顔」や「夢をあきらめないで」を歌っていたのと同じ人とは思えませんよね(笑)。
これまでとは違った私を聴いてもらえる曲になったのかなって思います。こういう曲は昔から好きでルーツミュージックのようなものだから、それが表現できて嬉しいですね。

――インタビュー2へ

≪リリース情報≫
3rd Single
『EMERGENCY』
2016.06.15リリース

【初回生産限定盤】CD+DVD
SRCL-9087~88 / ¥1,389(税抜)
【通常盤】CD
SRCL-9089 / ¥1,111(税抜)

[収録曲]
1. EMERGENCY
2. 虹
3. STAIRWAY TO HEAVEN
4. EMERGENCY-instrumental-
5. 虹-instrumental-
<DVD> ※初回生産限定盤のみ収録
1. EMERGENCY Music Video
2. EMERGENCY Music Video Making

≪ライブ情報≫
【Anly~“EMERGENCY”LIVE at SHIBUYA eggman】
2016年6月28日(火)SHIBUYA eggman

【PEACEFUL LOVE ROCK FESTIVAL2016】
2016年7月9日(土)沖縄市野外ステージ

【GIRLS' FACTORY 16】
2016年7月30日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館

【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016】
2016年8月13日(土)国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)

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