
カントリーマアムの個包装の袋を、頭に思い浮かべてみてください。
視線を右上にずらすと……顔っ!顔がありますよね。

心霊現象でもなんでもなく、開け口のところに素朴な丸い顔の絵が描かれていますよね。
あのキャラクターには、名前やプロフィールがあるのだろうか……。
気になった筆者はまず、インターネットで「カントリーマアム 顔」と検索してみました。
なんと上位に、筆者が以前更新していた個人ブログが表示されました。
カントリーマアムを気にしすぎ!過去の自分と遭遇

カントリーマアムのあのキャラクターについては以前から気になっていて、ブログでその件について触れたことは憶えていたのですが、内容までは覚えていませんでした。
読み返してみました。
なんでも、気にしいな筆者。カントリーマアムを開封するときに、あのキャラクターを破ってはいけない気がするのです。そのことが記事に書いてあり、「カントリーマアムのキャラクターは、なぜあの位置に描かれているのか」ということについて、ふたつの仮説を立てていました。
仮説1「カントリーマアム飛び出し防止効果」
「ひとつめは、『カントリーマアム飛び出し防止効果』である。私は経験がないが、あの絵がなかった以前のカントリーマアムは、袋を開けるときに勢いよく開けると、中身が飛び出て床に落ちてしまうというクレームが殺到したのではないだろうか。そこでメーカーは、開封口に微笑むカントリーマアムの絵を描き、その存在によって消費者に、私のようにこの絵を破ってはいけないという思いを働かせて慎重に袋を開けるようにさせ、カントリーマアムが飛び出てしまうことを減らす対策をとったのではないだろうか」
仮説2「人生に関するメッセージ効果」
「人生に関するメッセージではないかということだ。いつ顔が破かれてもおかしくない位置に描かれてしまったカントリーマアムからしたら、微笑んでいるが、常にコメカミに銃を突きつけられた気分なのではないだろうか。しかしもしかしたら、あの絵は、いつ死んでも悔いのないように、今を笑顔で生きようというメッセージなのかもしれないと思ったのだ」
そして記事はこう締めくくられていました。
「あの絵に実は特に理由がないのならば、メーカーにこの理由をカントリーマアム5年分と交換してもいいと思っている。」
筆者の人生で、こんなに自分に自信がある時期があっただなんて……。
カントリーマアムのキャラクターの真実がついに!
こんなえらそうなことを書いていたことに恐縮しつつ、不二家さんに問い合わせてみました。
――カントリーマアムの、あのキャラクターについて教えてください
「人生指南や飛び出し防止と、壮大な意味を持って受け止めていただいていたのですね。深い回答をさし上げられず申し訳ございません。これは1992年にできたマークで、2005年に開封口をわかりやすくするために、開封口の位置に置かれました。正式な名前はないのですが、社内では通称『カントリーマアムくん』と呼ばれています。
定番タイプ(バニラやココア)には個装表面のOPENの位置にカントリーマアムくんのマークが入っています。個装の裏面(中央のフィルムの接着位置)にも、カントリーマアムくんがかくれている場合もあります(プリントされているものといないものがあります)。外装パッケージの側面などに、温めてもおいしい、といったご紹介欄で、カントリーマアムくんをプリントしていることもあります。季節限定発売のカントリーマアムだと、OPEN位置や裏面にもマークがない場合が多いです」
ということで、あのキャラクターがあの位置にある理由は、「カントリーマアム飛び出し防止効果」でも、「人生に関するメッセージ」でもありませんでした。
社員さんが「カントリーマアムくん」と呼んでいらっしゃっていて、微笑ましいですよね。
カントリーマアムがほぼ常備されている筆者宅。教えていただいた箇所を見てみると…発見!これはカントリーマアムの新たな楽しみ方なのではないかと思い、皆さんが発見をする感動をとっておきたいので、あえて写真は掲載しません!…というのは口実で、カントリーマアムの美味しさに我慢できず、袋を開けてしまった後なのでした。
(武井怜)