ロンド製菓の「おかしなべんとう」
いつのまにかスーパーで見かけなくなったが、90年代にはお菓子売場でよく見かけた、「おかしなべんとう Aランチ」というお菓子を覚えているだろうか。
その名の通り、お菓子をお弁当のおかずに見立てたもので、パックの中にクッキーやチョコレートなどが細々と入っている。
お弁当の形なのにお菓子!という遊び心と、いろいろなスナックが入っているスペシャル感とで、子どもながらにときめいたものだ。
どうやら「ロンド製菓」という会社が作っていたお菓子のよう。同じシリーズで、「おかしなべんとう お子さまランチ」や「ごはんだよ」というお菓子弁当もあった。「おかしなべんとう Aランチ」も、パッケージが男の子のものと女の子のものがある。
からあげやポテトはスナック菓子。メンチカツはビスケット。食パンはラスク。豆はこんぺいとう。たまごはたまごボーロ。
そしてフルーツは「フローレット」……ん?フローレットってどんなお菓子だ?
パステルカラーのかわいいお菓子「フローレット」
調べてみると、フローレットはパステルカラーのラムネのような見た目の砂糖菓子だ。
主な原料は、砂糖、コーンスターチ、ゼラチンなど。ポップなルックスとは裏腹、仏壇のお供え菓子として使われることも多いよう。

「バナナフローレット」という、バナナの形をしたものが特にメジャー。バナナ風味のお菓子の元祖ともいえる。
この「フローレット」も、現在かなり絶滅の危機に瀕しているもよう。懐かしいと思った人は、探してみてはどうだろうか。
フローレットに似ているお菓子「ヨーチ」
フローレットに似ている、カラフルな砂糖菓子として、思い出すのが「ヨーチ」だ。
これは今風に言うとアイシングクッキーのようなもの。
ビスケットの上にパステルカラーのアイシングがかかっていて、動物の形をしているものが多いため、「どうぶつヨーチ」と呼ばれることも多い。

「ヨーチ」という名前の由来は、英語圏のお菓子「Kindergarten biscuit(キンダーガーテンビスケット)の「kindergarten=幼稚園」を直訳し取り入れたことだと言われている。
これは製法がシンプルなためか、現在も手に入れようと思えばすぐに手に入れることができそう。
たまにはイマドキのアイシングクッキーの代わりに、「ヨーチ」でおもてなししてみるのも逆におしゃれかも……!?
(空町餡子)
竹下製菓 フローレット 60g×2袋
動物ヨーチ 5個セット