先日、「つま恋」が12月をもって営業終了になることが発表された。古くは「フォークソングの聖地」として知られており、最近では毎年夏に同地で、ap bank fesが開催されることが定番となっていた。


このap bank fesは、Mr.Childrenの桜井和寿と音楽プロデューサーの小林武史が中心となって行われていた夏フェスであり、つま恋では2005年から2012年まで毎年開催されていた。
ap bank fesでは、そのほとんどの選曲と楽曲アレンジを、桜井・小林らが所属するBank Bandが担当しており、参加アーティストはこのBank Bandの演奏、桜井のハモリに合わせて歌うことが多かった。
また、ap bank fesの特徴として挙げられるのは、その参加アーティスト達の豪華さ! そこで今回は歴代のap bank fesに出演した大物アーティストを振り返っていきたい。

憧れの浜田省吾と共演した桜井和寿


2005年に開催されたap bank fes '05では、井上陽水、佐野元春(シークレットゲスト)、浜田省吾とそうそうたる顔ぶれが出演した。
特に浜田省吾は、桜井和寿が中学時代から憧れていた人物であることが知られており、その二人がともに、浜田の代表曲『家路』などを歌う姿は多くのファンの印象に残った。
また、桜井自身も浜田との共演に心打たれたようで、その直後にBank Bandとして歌った『HERO』では感極まって歌えなくなる場面があった。

桑田佳祐と桜井和寿の伝説コラボ


そして翌年の06年のap bank fesでは桑田佳祐と桜井の共演が大きな話題に。1995年に桜井が所属するMr.Childrenと桑田がコラボして発売されたシングル『奇跡の地球』も、久し振りに披露されたり、ミスチルとサザンの名曲を歌ったりと見どころの多い共演であった。

氷室京介が登場した2007年


2007年は、台風の影響もあって3日間の予定がわずか1日に。それでも、シークレットゲストとして氷室京介が登場。BOoWY時代の名曲『B・E・L・I・E・V・E』も披露された。また、余談ではあるが、氷室の子供はミスチルファンらしい。

矢沢永吉がシークレットゲストだったことも


そして2009年にも、驚くべき大物がシークレットゲストとして登場した。それは矢沢永吉だ。小林武史がスポーツジムでたまたま、矢沢永吉と出会った際にオファーしたことがきっかけで実現したそう。
『止まらないHa~Ha』では、会場が一体になって恒例の「タオル投げ」をしていた。

また、これ以降も小田和正やスピッツなど数多くの一流アーティストが出演したap bank fes。2012年を最後に一時、開催を見送られていたが今年、石巻に会場を移して復活した。
二度とつま恋での開催は実現されなさそうだが、つま恋で始まったap bank fesの系譜は今も受け継がれている。
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