
各地のポケモンセンターは大行列。エキレビでは飯田和敏が池袋は1300人くらいいたというレビューをあげている。筆者も大阪のエキスポシティで朝の6時台から並んで無事に購入することができた。こちらの金曜日販売分は200台ぐらいだったようだ。早速あれこれ試してみたので、解説したい。
なお、厳密には対象機種外だが、iPhone7&iOS10の環境で操作していることをあらかじめご了承いただきたい。
周囲に他のポケモンGO Plusがないところで設定しよう
ポケモンセンターで購入すると、ステッカーをもらえた。そして同時にもらうのが「この場でペアリングをしないでください」という紙だ。

ポケモンGO Plus自体の名前を変更することができないため、他の人のと自分のものを区別することが画面上では困難なので、他に機器がないところで設定することが推奨されている。
ポケモンGO Plusの背面はネジで着け外しができるようになっており、背面クリップと腕バンドと2種類が同梱されている。最初は背面クリップが装着されているので、腕バンドにつけたい人は、あらかじめネジを外すようの精密ドライバを用意しておこう。ちなみに電池が切れたときには、背面を外して交換できる。

ペアリングするとポケモンGOがバックグラウンドで動作する
ペアリング自体は一瞬で終わった。ポケモンGO Plusの絶縁シートを取り外し、ポケモンGOの「設定」から「ポケモンGO Plus」の項目を選ぶと、そこで接続ができる。

一度設定すると、ポケモンGO上の左上にポケモンGO Plusが表示される。次からは、このマークをタップして、ポケモンGO Plusのボタンを押せば接続する。接続しているときにタップすれば、接続が解除される。

ポケモンGO Plusを接続した状態だと、ホームボタンを押してアプリをバックグラウンドにしても、画面上部に「"ポケモンGO"が位置情報を利用中」と表示され、動作しているのがわかる。
ちなみに、このとき、他のアプリを操作することができる。GPSを使うGoogle Mapを使っても途切れず使えていたのはありがたい。

通知をオンにして、アプリをバックグラウンド状態にしていると、ドンドン通知がくる。通知はオフにしておいて、後でアプリ内の「ぼうけんノート」で戦果を確認する方がいいかもしれない。

画面上のポケモンGO Plusはポケストップやポケモンに反応する。ここに見つけた! と、線が引かれるのは見ていて楽しい。ちなみに今見つけたのがポケストップとポケモンのどちらかは、実機の方のポケモンGO Plusのランプで判断できる。青に光ったらポケストップを発見、緑に光ったらポケモンを発見だ。

ポケモンGO Plusが光ったときにボタンを押すと、アクションを行う(画面上には結果だけが表示される)。
ポケストップにアクセスしているときには、取得したアイテムが表示される。ただし、卵は表示されないため、例えば「ポケストップで道具を4個手に入れた!」と出ても画面内には3個しかアイテムが出てこない(取得はできている)。

ポケモンを捕まえる際には、モンスターボールを1個消費する。1回だけチャレンジをして、捕まえたか逃げられたかの結果が出る。カラフルに光ればポケモンゲット。赤く光れば逃げられたということだ。

どんなポケモンでも一回だけ、しかも一番成功率が低いモンスターボールでチャレンジをするため、貴重なポケモンを捕まえたかったら直接操作した方がいいだろう。ちなみにポケモンGO Plusを使ってアクションをしてもEXPは増えていた。

ポケモンGO Plusでできないこと
ポケモンGO Plusは基本的にポケストップにアクセスすることと、ポケモンを捕まえることしかできない。
ポケモンジムに反応しないのでジム関連のことができないだけでなく、卵が孵化する画面になっても、ポケモンGO Plusでは何も操作ができない。

バックグラウンドでアプリが動作している間は、移動距離がカウントされるが、実際に孵化距離まで到達したときには画面を操作するしかないようだ。
ポケモンGO Plusを使う最大のメリットは、ポケモンGOアプリをバックグラウンドで動かすことができる点だろう。他のアプリを使ったりしていても、卵の距離を稼げる。そのついでに、ポケストップやポケモンをゲットできると考えるといい。捕まえるポケモンを選べないからだ。ここにメリットを感じられるならば、間違いなく買いだ。
残念ながら、オンライン上では完売表記が出ているが、ポケモンセンターなどでは9月16日と17日の2日間に分けて発売されるようなので(ここで予定数量にいかなかったら18日以降も販売)、もしかしたら実店舗で手に入れられるかもしれない。ダメだった場合はなるべく早い再生産を祈り、転売などではなく正規の値段で購入したいところだ。
(杉村 啓)