ハローキティ、マイメロディ、キキララ……誰しも一度は目にしたことのある国民的キャラクターたち。ハローキティに至っては、先日のリオ五輪から東京五輪への引き継ぎ映像にも登場し、日本のカルチャーを代表するアイコンのひとつとしての存在感をアピールした。

そんなキャラクターたちを生み出したのが、株式会社サンリオ(通称「サンリオ」)で、そのキャラクターたちは総称して「サンリオキャラクター」と呼ばれている。

サンリオキャラクターの人気投票イベント


サンリオキャラクターの人気投票イベント「サンリオキャラクター大賞」をご存知だろうか。
これは1975年創刊のサンリオ月刊機関誌『いちご新聞』で1986年からスタートし、現在に至るまで毎年行われている恒例イベントだ。歴代すべてのサンリオキャラクターが参加し、読者の票を集めて人気ランキングを発表する。

近年では『いちご新聞』紙面だけでなく、インターネットも積極的に活用した投票制度でさらに注目度が高まり、SNSも巻き込んで話題になっている。
その「サンリオキャラクター大賞」で、2016年に総合順位1位を取ったのが、「ポムポムプリン」だった。

人気投票1位のポムポムプリン


主人公「プリン」は、ゴールデン・レトリバーの男の子という設定のキャラクター。お菓子のプリンのような黄色くてぽっちゃりした身体と、茶色の帽子がチャームポイントだ。
ポムポムプリンがキャラクター開発されたのは1996年。「ぼく、プリン」という作品タイトルで、『いちご新聞』の同年7月号に初登場。「ポムポムプリン」という作品名は、デビュー直後からポムポムプリンは人気を集め、1997年度の「サンリオキャラクター大賞」では1位を獲得した。キャラクターがノミネートされた初年度での1位獲得は、「サンリオキャラクター大賞」の企画史上初のことだった。
デビューから数年は次々とキャラクターグッズが販売されたが、その後2000年代はほかのキャラクターに押され、ポムポムプリングッズはあまり見かけなくなってきた。

再びブームなポムポムプリン


その後2011年に久しぶりの新キャラクター「マカロン」が仲間入りした頃から、ふたたび勢いを見せてきたポムポムプリンの仲間たち。
最近ではポムポムプリン公式Twitterのおもしろさもウケて、人気は加速している。「ふなっしー」などのゆるキャラブームも、ポムポムプリン人気を後押ししたのかもしれない。
そんなプリンは2015年度、実に18年ぶりに、ふたたびキャラクター大賞の1位を受賞することになる。2014年以降、原宿をはじめ各地で「ポムポムプリンカフェ」が展開され、大行列となった。

2016年は、ポムポムプリンデビュー20周年の年。9月からは「ポムポムプリン展」が京都で開催されるなど、さらなる盛り上がりを見せている。
ポムポムプリンのゆるい世界観は20代〜30代には懐かしく、10代には新鮮だったのかもしれない。
今後、SNSなども巻き込んだブームはまだまだ冷めないのか、来年の「サンリオキャラクター大賞」を待ち望みつつ期待したい。
(空町餡子)

※イメージ画像はamazonよりポムポムプリン クッションブランケット
編集部おすすめ