「子どもだって〜うまいんだも〜ん飲んだら〜こう言っちゃうよ〜ク〜ッ♪」
そんなゆるいCMソング。清涼飲料水「Qoo」のCMだ。
しばらくTV で聞くこともなかったような気もするが、最近久しぶりにTVから流れてくるのを聞くと懐かしさが溢れてくる。

1999年発売の「Qoo」


「Qoo」は、日本コカ・コーラ社より販売されている果汁入り清涼飲料水。オレンジ味をはじめ、アップル、白ぶどうなど、さまざまなフレーバーが展開されており、現在も販売中だ。
「Qoo」が最初に発売されたのは1999年。かつて販売されていたフルーツ風味の清涼飲料水「HI-C」の後継商品として日本に誕生した。そのCM通り、子どもも飲んで楽しめるイメージを打ち出しており、保存料・合成着色料不使用など安全面にもこだわっている。

「Qoo」のパッケージやCMに登場するキュートなキャラクター「クー」は、イラストレーター丸山もゝ子によるデザイン。丸山は、その後も「ルミネのルミ姉」「ビオレママ」「でこぼこフレンズ」「ぜんまいざむらい」など、誰もが一度は目にしたことがあるようなキャッチーなキャラクターを手がけている。
「クー」の愛らしい声は、VOCALOID2「鏡音リン・レン」の声データの提供者でもある、声優の下田麻美が担当。

「Qoo」は2009年に誕生10周年を迎え、2012年9月、コカ・コーラ社が展開する果実飲料ブランド「ミニッツメイド」の傘下に入り、「ミニッツメイドQoo」としてリニューアルした。現在もしっかり現役の人気ドリンクだ。

同じく1999年生まれの「キュン」


ちなみに「Qoo」と同じ1999年生まれのコカ・コーラ社の飲料として、「キュン」というジュースを連想する人も多いのではないだろうか。オレンジのようなフルーツにキューピッドの矢がささっているというポップなマークと、漫画のような「キュン」のロゴが可愛らしい缶デザインだった。
「初恋の味」というキャッチコピーで発売され、CMは山口あゆみ演じる女子高生が、転校生の男子に「キュン」とした瞬間矢で胸を射られる。
という演出で「胸キュン」を表現している、印象的なものだった。

パッケージがかわいいドリンク、こんなにあった!


パッケージにかわいいキャラクターが登場した清涼飲料水は、「Qoo」だけではない。
「Qoo」と同じ1999年、サントリーが全国発売した「すきっとフルーツ飲料 ごめんね。」は、その独特のネーミングもさることながら、淡いピンク色のパッケージに、グレーのうさぎのキャラクターがゆるくかわいい印象だった。「すきっとフルーツ飲料」という名の通り、ピーチ・白ぶどう・グレープフルーツの3種類の果汁を絶妙な配合でブレンドし、隠し味に少しの炭酸を加えた味わいが特徴。
“やさしい味わい、やさしい炭酸”をコンセプトにしており、商品名とした「ごめんね。」という言葉も、“やさしさ”を伝えるための計らいだという。

“やさしさ”だけではインパクトが足りなかったのだろうか、「ごめんね。」はいつしか姿を消してしまったが、未だに思い出す人も多い、懐かしのゆるカワ飲料だったのでは。
(空町餡子)

※イメージ画像はamazonよりコカ・コーラ ミニッツメイド Qoo わくわくアップル 280ml×24本
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