ジブリ作品はフランスでも知名度が高い。近年では2014年10月から2015年3月にかけて、パリ市内で「スタジオジブリのデッサン」展も開かれていた。今回のジブリ・ショップは現地でどのような反応をもって迎えられたのか。
オープン当日は長い列が
営業初日、店頭には待ち望んだファンで50mほどの列ができた。その突如できた行列に「誰か有名人が来ているの?」と、偶然通りがかった人は驚きながら尋ねていた。
客層の中心は学生、または親子連れだ。
店内で売られているグッズは、ぬいぐるみや置物が中心だ。壁には各作品のシーンを切り取った画がかけられている。店内の面積は10人入れば、いっぱいになるくらいの広さだ。
フランスでは『トトロ』と『千と千尋』グッズが人気
今回のショップを企画したSemic Distributionは、フランスで唯一ジブリ・グッズのオフィシャルライセンスを持つ会社だ。過去のジブリ展でも会場内のショップを運営した実績がある。
同店によると『となりのトトロ』の人気はフランスでとても高く、今回も訪れる客の多くもトトロ関連のものを買い求めていくという。トトロ以外では『千と千尋』グッズが売れているそうだ。
作品そのものの人気としては『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』以外に、『ハウルの動く城』『もののけ姫』『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』に集まっているという。『魔女の宅急便』『紅の豚』も高く評価されている。
またフランスでは日本の漫画やアニメといった、いわゆる「ジャパニメーション」を好む人が多く、今回の期間限定ショップのような企画は、同店によれば当然の成り行きだったそうだ。
今回は期間限定の営業であるものの、良い結果が得られれば、将来本格的なジブリ・ショップの開店も十分に考えられるだろう。フランスでもやはりジブリ作品は強かった。
(加藤亨延)