今月12日、今年のNHK紅白歌合戦の司会が発表され、紅組は女優の有村架純、白組は「嵐」の相葉雅紀が務めることが決まった。

ところで、「ジャニーズ 紅白司会」で思い出される人物といえば、やはりSMAPの中居正広だろう。

中居はなんと若干25歳ながら、1997年の第48回NHK紅白歌合戦で白組司会を務め、白組司会の最年少記録を更新した。

中居正広の決意


25歳ながら、紅白司会の名誉を受けた中居。そこまでに至る過程には、中居の先見の明があった。
元々、デビュー以降、なかなかブレイクに至らなかったSMAP。その現状を受けて、「光GENJIと同じ衣装を着て同じような楽曲を歌っても仕方ない。ぼくらは今までのアイドルが誰もやってこなかったことに挑戦していかないとだめだと思った」と当時の心境を後のインタビューでは語っている。

そして中居が出した結論は、「しゃべれるアイドルになろう。
まずSMAPの中でいちばん、そしてジャニーズの中でいちばんおしゃべりができるようになろう」(『中居正広のsome girl’ SMAP』より)ということだった。

そうした努力が実り、様々な番組でMCを務めるようになった中居。紅白でも初抜擢以来、計6回も司会を務めている。しかしいくら中居といえども、やはり紅白司会は相当大変らしい。

中居正広が語る紅白司会の怖さ


2014年1月8日に放送された『ナカイの窓』(日本テレビ系)では、紅白司会の大変さを語っている。

「最初は(プレッシャーが)尋常じゃなかった」と紅白司会のプレッシャーの凄まじさを語った中居。そして紅白の司会は回数を重ねても、やはり緊張するものらしい。

そんな中居は「全部覚えるからね、台本みたいなものは」との言葉通り、相手の組の司会部分まで、すべて覚えてから本番に臨むという。

また、紅白は生放送であるため、時間を巻いたり伸ばしたりすることがある。そのため、それぞれの歌手に関する「一口メモ」を書いておき、時間を伸ばす必要がある場合は、それを読むのだとか。
しかし、スタッフが「時間を伸ばして」というジェスチャーをしているにもかかわらず、その一方で曲が始まる合図が出ているような状況もあったという中居。そのようなトラブルにも、その場で対応しなければならないため、紅白は本当に怖いと語っていた。

『FNS27時間テレビ』までの準備


そして紅白とともに、中居の司会力の高さに改めて驚かされる番組といえば、『FNS27時間テレビ』だろう。中居は1998年の初司会以降、計7回も総合司会を務めている。


ここでも中居のプロとしての凄みを感じるエピソードがある。同じく『ナカイの窓』において、27時間テレビの司会に関する質問を受けた際、「『27時間テレビ』の前の日は1年に1回の睡眠薬を飲む」と答えた中居。
これは27時間という長丁場を乗り切れるように、睡眠のリズムを当日に合わせるため。また、寝る時間のサイクルを約1週間前からずらしていき、万全の状態で本番を迎える準備をすることも明かしていた。

岡村隆史も絶賛する中居の司会力


『FNS27時間テレビ』での中居の司会については、ナインティナインの岡村隆史も絶賛するほど。自身のラジオ番組で、ナインティナインと中居が総合司会を務めた2015年の27時間テレビを振り返った際、「中居正広って本当に凄いんだな」と感じたとエピソードを語っている。


本番前の打ち合わせは11時間にも及ぶ長丁場となり、目の前には相当な量の台本が積み上がっていた。岡村はすべては頭に入らないと思ったようであるが、なんとその台本を全部抱えて、席を立った中居。岡村がどうするのかと質問すると、「今から入れるんだよ。叩き込むんだよ」と中居は語ったという。
そして放送当日、そこには台本をしっかり頭に入れてきた中居の姿があったのだ。

さて、そんな中居が所属するSMAPは今年の12月31日で解散が決まっているが、今年の紅白出場は不透明。
個人的には、SMAPとしての最後の雄姿を紅白で見たいものである。