当初、PPAPのピコ太郎らと共に企画枠での出演が内定していたところからの急な大抜擢。
さて、今回のオリエンタルラジオのように“ミュージシャン”として紅白に出場した芸人は、これまで何組もいました。彼らは持ち前の芸人魂から、格式ある年に一度のひのき舞台で存分に暴れまわり、エンターテイメント性溢れるパフォーマンスを披露してきたものです。
本稿ではそんな記録よりも記憶に残る芸人たちの、紅白出場エピソードを紹介していきます。
とんねるず
今年はSMAPの出演がギリギリまで交渉されているようですが、彼らと同じ1991年に初出場したのが、とんねるずです。秋元康・後藤次利の「おにゃん子コンビ」による歌手活動も行っていた彼らは、17枚目のシングル『情けねえ』をひっさげて紅白デビュー。

ここで2人は、石橋=白、木梨=赤のボディペインティング、パンツ一丁という異形で登場。さらに石橋・木梨の背中にはそれぞれ「受信払」「料をおう」と書かれており、二人並んで「受信料を払おう」と読ませるパフォーマンスも披露。大晦日のNHKホールを、騒然とさせたのはいうまでもありません。
ダウンタウン
11月13日放送の『ワイドナショー』で、紅白初出場に意欲を燃やすオリラジ中田に対し、「芸人やったら、裏の『笑ってはいけない』に出ろや!」と苦言を呈した松本人志。

しかし、そんな彼も1995年、相方の浜田が『H Jungle with t』として出場した際、『GEISHA GIRLS』の格好でNHKホールに乱入。さらに、2001年には『Re:Japan』としても出演。このときは芸人的な笑いの要素もなく、普通に歌唱していたため、中田のことをどうこう言える立場ではないのです。
ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ
日テレ系のバラエティ『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』から誕生したポケビ&ブラビは、1998年に紅白へ初出場。紅組歌手としてその年大ヒットした『POWER』と『Timing』をメドレー形式で披露します。

パフォーマンスの終盤には、TERUこと内村光良がウリナリの人気キャラ・ホワイティに扮して登場したり、勝俣やよゐこがウリナリ応援団として駆けつけたりと、番組のファンには堪らない演出が随所に盛り込まれていました。
野猿
ポケビ&ブラビ出場の翌年、同じくバラエティ番組出身グループとして、会場を大いに沸かせたのは野猿です、『とんねるずのみなさんのおかげでした』から誕生した同グループは、紅白へ2度出場しているのですが、1回目は前述の1991年にとんねるずが行った赤白のボディペインティングを全員で披露。

その翌年には、ボーカルチーム=長嶋茂雄、ダンサーチーム=高橋尚子、メンバーの一人・半田だけ田村亮子の仮装をして登場。審査員席にいた本人たちも、大いに喜んでいました。
ゴリエ(ガレッジセール・ゴリ)
フジテレビ系のバラエティ『ワンナイR&R』のコントから誕生したゴリエが紅白に登場したのは2005年。この年ヒットした『Pecori Night』に合わせ、総勢100人はいようかというチアダンサーと共に踊ります。

途中、マスゲームのようにダンサーたちがめまぐるしく動き回り、フジテレビのシンボル「目玉マーク」、その後「NHK」を人文字でつくり喝采を浴びます。エンディングではゴリエがパンツを見せ、司会のみのもんたに怒られるというオマケつき。色々な意味で爪あとを残しました。
以上のように多彩なパフォーマンスで、視聴者を楽しませてきた芸人アーティストたち。
(こじへい)
※イメージ画像はamazonよりGEISHA“Remix”GIRLS
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