オリエンタルラジオは3度、ブレイクした芸人だと言われています。1度目は2005年に『武勇伝』ネタで。
2度目は2011年に、中田=オタク・インテリキャラ、藤森=チャラ男キャラで。そして、3度目が今年。ダンス&ボーカルグループRADIO FISHを結成し『PERFECT HUMAN』をリリースしたことで、大いに脚光を浴びています。
紅白歌合戦初出場という快挙も達成し、第三の春を迎えているのは間違いありません。

飛ぶ鳥を落とす勢いだったオリラジ


とはいえ、最初のブレイクのときのインパクトと比べたら、紅白出場もYouTube再生回数3000万回も少し霞んでしまいます。なにせ、2005年のデビューから3年で獲得したレギュラー番組の本数は10。下積み期間を経ずに、これほど急速に売れた芸人は、彼ら以降存在していないのではないでしょうか。

そんな飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃のオリラジですが、2007年にラジオのO.A中にガチで喧嘩をするという、とんでもない失態を犯しています。

エヴァンゲリオンが原因だった?


喧嘩は2007年8月24日、『オリエンタルラジオのオールナイトニッポンR』の生放送中に起こりました。それは、『残酷なアイツのテーゼ』というネタハガキを読むコーナーでのこと。

はじめに前提としてお伝えしておくと、中田ことあっちゃんは大のエヴァンゲリオンオタクなのですが、藤森はさほど興味がありません。コーナー内では、エヴァのコアなファンしか分からないネタばかり読まれていくため、双方の温度差は歴然。
この日もあるネタを読んだ際、あっちゃんは本気で楽しんでいるものの、藤森は「はははー」と知らないために愛想笑いでやり過ごそうとします。そんな藤森の勉強不足が、気に食わなかったのでしょう。
あっちゃんは「コレの面白さ、分かんねぇかなぁ…」と不満を漏らします。藤森は「何が?イメージは分かるけど」と悪びれません。

掴み合いの喧嘩に発展後、7分間放送中断の事態に


その後もあっちゃんの力説は続きますが、相変わらず、藤森の反応は鈍いまま。そこでまず、あっちゃんのスイッチが入ります。「うわぁ…童貞だわ、エヴァ知らねぇわ、どうすんだよ」と、相方を挑発するような発言。それを聞いて内心イラつきながらも、「お願いします」「次行ってください」と流そうとする藤森。
それでもネチっこく絡んでくるあっちゃんに「いいから!早く読めや」と切れ気味の切り返しをします。

そこから、中田「あぁ?!」藤森「『あぁ?!』じゃねぇわ。早く読めや!」中田「何だコノヤロウ!」と一気にヒートアップ。とうとう掴み合いの喧嘩に発展するのです。ここで放送できないと判断したディレクターが、ジングルをかけて急遽CMへ。さらにaikoの曲を流して、7分間放送中断の状態になります。


その間、ブースの外に締め出された2人は、ディレクターから「どうしたいの?」と聞かれ、「ちゃんとやりたいです」と答えたとのこと。握手も済ませ、その後しっかり生放送を完遂させたといいます。

今考えると何ともくだらない理由での喧嘩。しかし、当時の2人はまだ20代中頃。多忙な日々の中で相手を気遣う余裕もなく、昂ぶる感情に任せて行動してしまったのでしょう。あれから9年。お互いアラサーでもう若くはないのだから、こうした若気の至りはこれで最後にしてもらいたいものです。
(こじへい)

※イメージ画像はamazonより東京R
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