子どもの頃から見ているがおなじみのCMが、ハウスバーモンドカレーのCMだ。ジャニーズの人気タレントが出演しているイメージも強いシリーズだ。


CMのイメージが強烈な西城秀樹


ハウスバーモントカレーは、大人の食べ物だったカレーにりんごとはちみつを加えてマイルドな甘口にして「子どもと一緒に食べられるカレー」として作った商品。CMで誰のCMが印象に残っているか。それを聞けば年代がわかるし、同世代の人とは話が合うはずだ。

1973年から1985年までは、新御三家の西城秀樹が出演。「秀樹、カンゲキ!」というフレーズは今も語り継がれている。長く出演していたこともあって、40代以上の人にとっては、西城秀樹イコールバーモントカレーのイメージをもつ人も少なくない。
自身の結婚式では、夫婦の顔写真入りのパッケージで超甘口の特注バーモントカレーを引出物として配ったことも話題に。さらに2015年には60歳を記念して「ヒデキ、カンレキ―」と入った還暦お祝いパッケージの特注バーモントカレーを報道陣に配るなど、バーモンドカレーとはきっても切れない関係である。

1985年以降はジャニーズを多く起用


1985年には、当時ジャニーズ事務所に所属していた中村繁之に変わるが、86年にジャニーズ事務所の後輩、少年隊の東山紀之にバトンタッチ。
東山になってからも、子ども達と楽しくワイワイカレーを食べる路線は同じだが、歌ったり踊ったり変装したりと“華麗”に踊るイメージが強いCMだった。東山は95年まで9年間にわたり出演。西城秀樹に次ぐ長期の起用となった。

96年には、94年にCDデビューしたTOKIOの長瀬智也を起用。そして98年はKinKi Kidsの堂本光一、99年は堂本剛が出演した。
つまり、少年隊がレコードデビューした翌年から東山が、TOKIOがデビュー後に長瀬が、KinKi Kidsのデビュー翌年からはKinki Kidsが出演しているように、ジャニーズの売り出し中のフレッシュなタレントが次々出演した。
その後も、手越祐也、相葉雅紀、Hey!Say!JUMPと事務所推しのタレントが出演している印象だ。

イチローもバーモントカレーCMに出演していた!


ジャニタレ以外では、スポーツ選手も起用されている。イチロー、サッカー元日本代表の小野信二、平瀬智行だ。特にイチローは毎日の朝食でカレーを食べる「朝カレー」が有名になり、朝カレーブームが起きたほどである。

バーモントカレーは1963年に登場した。時代が変わっても、キャストが変わっても、コンセプトが変わらない商品、CMは珍しい。路線を変えないCMは、商品への安心にもつながる。ハウスバーモントカレーで育ったお母さんが、子どもに母の味のバーモントカレーを伝えていくだろう。
(佐藤ジェニー)

※イメージ画像はamazonよりベースボールアルバムNo.119 イチロー 新打撃王誕生! (ベースボールアルバム)
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