明石家さんまをはじめとして、離婚を定番ネタにして笑いをとるお笑い芸人はいまや枚挙にいとまがない。2005年に女優・安達祐実と結婚し、4年後に離婚したスピードワゴンの井戸田潤もその一人。

二人の結婚は1994年、安達祐実が24歳になったのを機とする「できちゃた婚」だった。しかし、その約4年後、二人は離婚してしまう。

井戸田は現在、バツイチお笑い芸人の代表格の一人。一方で安達のほうは、成熟した女性の色香も生まれ、いまや日本を代表するベテラン女優の一人としての貫禄さえみせている。

安達祐実、突然の婚約発表


1994年に放送されていた連続テレビドラマ「家なき子」(日本テレビ系)に出演した際は、過酷な家庭環境にあっても力強く生きる小学生を演じた安達祐実。同作品では劇中の安達のセリフ「同情するなら金をくれ」が社会現象になり、その年の新語・流行語大賞に選ばれた。

安達はその後も女優業で活躍する一方、2005年には20歳年上のアメリカ国籍の俳優・黒田アーサーと交際。一人の女性として、公私ともに充実した生活を送っていた。しかしまもなく黒田とは破局したことが報道された。
安達とお笑いコンビ・スピードワゴンの井戸田潤(当時32)が、突然、婚約発表をしたのは、黒田との破局が伝えられわずか半年後のこと。一連の劇的な恋愛劇に、「あの子」がヨメに行くような年齢になったか……という感慨深けな反応も少なからずあったようだ。

正攻法でアプローチした井戸田潤


なぜ井戸田は安達祐実との結婚に至ったのだろうか。そもそも二人の交際が始まったきっかけは、安達の弟が企画者の一人となった合コンだった。安達の弟はお笑い好きで、もともと、若手芸人たちと交流があったという。
そんな安心感もあったのか、安達もこの食事会に参加した。
アプローチは井戸田からだったようだ。当時安達はまだ黒田との関係が続いていたが、順調ではなかったようで、井戸田は友達として相談に乗るようになったといわれている。

安達と黒田の関係が破局となった後も、井戸田はデートのたびに花束を持ってくるなど、ベタなアプローチで安達との距離を徐々に縮めていったのこと。そんな熱意にほだされたのか、安達の心は次第に井戸田に傾き、最終的にはプロポーズを承諾したようだ。

安達の母親は少々おかんむり?


結婚会見が開かれたのは、そうした過程を経てのことだった。安達は会見で「結婚すべき人と出会うと自然に結婚したいと思うことがわかった」等と語り、幸せぶりを披露した。「できちゃった婚」であることも明らかになった。このとき、すでに妊娠2カ月だったという。

この騒動で、安達の周囲には、にわかに波紋が広がる。とくに影響が大きかったのは安達の所属事務所。稼ぎ頭のひとりでもある安達へのドラマ主演のオファーやCMの起用などが立ち消えとなったことが大きかった。
ステージママとして知る人ぞ知る、安達の母親・長谷川有里も心中穏やかではなかったようだ。


離婚した安達祐実と井戸田潤


結婚後、井戸田は出演したトーク番組などでしばしば「帰ったらあの安達祐実がいるんですよ、信じられますか」などと、安達との結婚生活ネタを披露。2006年4月には、無事に長女が誕生した。

だが、徐々に暗雲もたれこめはじめた。長女誕生の直前には井戸田が元カノと目される女性と密会している様子を写真週刊誌がキャッチ。さらに母親の長谷川との不仲説もささやかれるようになった。
そうした変化を経て、とうとう二人は別居。井戸田の密会写真後、当初は「一時的に」との前提で、二人の間で取り決めたという。

その後、安達と井戸田の関係は順調とはいえないまでもしばらく続き、二人の仲は持ち直すかのように見えた。しかし、とうとう結婚から4年後の2009年に離婚が決定。離婚に至る過程については、井戸田の口から「原因はスレ違い」というはぎれの悪いコメントが聞かれただけで、詳細が語られることはなかった。

井戸田のラブコールむなしくさっさとカメラマンと再婚


その後、安達が子どもの親権を持つこととなったが、安達と長谷川との関係もぎくしゃくしていることが報じられた。
そんな親娘の間に立つことになった井戸田は、子どもの面倒を見るなど献身的な姿勢を見せていた。そんな様子を見て、周囲からは復縁を狙っているのでは、との声も上がったほどだ。


だが、一方の安達はカメラマンの桑島智輝氏と交際をスタートさせ、2014年には彼との再婚を発表した。
井戸田による、継続的なラブコールはついに届かなかったようだ。
(せんじゅかける)

※イメージ画像はamazonより安達祐実写真集「続・私生活」 Kindle版
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