薬丸裕英と石川秀美のカップルもそのうちの一組だ。二人の結婚が決まったのは1989年。二人そろっての記者会見では、石川の妊娠も発表され「できちゃった婚」であることが判明した。
80年代の中高生を熱狂させた薬丸裕英と石川秀美
シブがき隊と聞くと、1981年放映の連続ものの学園ドラマ「2年B組仙八先生」とともに、青春時代の甘酸っぱい思い出の一つとして当時の熱狂を思い出す40~50代女性も少なくないだろう。
シブがき隊はそれぞれのキャラ付けも明確で「○○クンが私のなかではナンバー1」と、メンバーそれぞれのファンの好みがはっきりしていたのも特徴の一つだろう。特にリーダーは決めていなかったというが、いちばん先頭に立っている感があったのが薬丸裕英だろうか。
また当時は女性アイドルのデビューも花盛りで、「花の82年組」として小泉今日子・三田寛子・堀ちえみ・中森明菜・松本伊代・早見優・石川秀美らがいた。アイドル卒業後もそれぞれの道を歩み、現在も思い思いの分野で活躍中だ。
「同窓会」で出会って芽生えた恋心!?
芸能人同士でも付き合っていることや結婚することをオープンにする現代と違い、80年代のアイドルといえば、ファンたちにとって神聖なる存在。男女の関係や結婚など、人間の男女としての生なましい部分を露出することはタブーとされていた。
そうした時代に多忙な日々を過ごしたからなのか、ライバルというより同志という感覚も多々あったという80年代アイドルたち。当時から仲がよく、同じクラスの同級生同士のような、和気あいあいとしたつながりがあったという。
薬丸と石川も当初は恋人同士というより、まさに「クラスメートみたいに付き合っていた」とコメントしている。
突如として開かれた婚約会見
二人の婚約会見が突如として開かれたのは、1990年のこと。薬丸のほうは、石川との結婚が決まるまで何人かの女性タレントとの付合いがあった。
会見では、さらなる衝撃発言も。なんと会見の場で、薬丸の口から、石川が妊娠6カ月であることが明かされたのだ。周囲の関係者は二人の結婚そのものについても、直前まで知らされていなかったという。その衝撃たるや相当のものだったろう。
今でも仲良しの「82年組」
ちなみに、82年組の仲の良さはいまでも続いているようだ。
とくに、石川秀美は早見優、松本伊代、堀ちえみらと同時期にデビューしたこともあり、舞台や映画を一緒に鑑賞したり、食事やカラオケを楽しんだりするという。
ここで気になるのは、カラオケで歌う曲目であるが、互いが互いの持ち歌を歌うなどして、盛り上がっているようだ。なお、共通の話題はアイドル時代の話はほとんどなく、もっぱら美容や健康、少し前は子育てだったそう。
「アイドル」たちはいつの時代でも「今」を輝いているようだ。
(せんじゅかける)