みなさんは、スーザン・ボイルという人物を覚えているだろうか。

オーディション番組から世界的歌姫に


12歳から歌が好きで、47歳の時にイギリスの素人対象のオーディション番組『Britain's Got Talent(ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演。夢は「プロの歌手になること」。
審査員に聞かれて「今まで夢がかなわなかったのは、機会がなかったから」と答えた。

「レ・ミゼラブル」の「夢やぶれて」を歌い、大喝采を浴びる。審査員は「ショック。目標とする歌手はミュージカル女優のエレイン・ペイジと聞いて最初は鼻で笑っていたが、言葉にならないほど素晴らしかった」「初めは冷やかな目で見ていたが、あなたの歌が聞けて幸せです」と審査員も絶賛した。

紅白歌合戦にも出演したスーザン・ボイル


審査員全員が合格の太鼓判を押し、奇跡の歌声をもつスーザン・ボイルは決勝に進出。緊張で十分な実力は発揮できず2位に終わったが、CDデビューが決まり、一躍スターに。

その様子はYoutubeなどの動画サイトに転載され、あか抜けないルックスとのギャップもあり驚くほど大勢の人が動画を視聴。「スーザン・ボイルの動画、見た?」という会話が飛び交った。その天使の声に世界中が魅了され、2009年にはゲスト枠で紅白歌合戦にも出場した。

奇跡の歌声は今も健在!


2009年のデビュー・アルバム『夢やぶれて』と2010年のセカンド『ザ・ギフト~夢の贈りもの』は、いずれも全米・全英チャート初登場1位を獲得、全世界で1400万枚以上を売り上げた。まさにシンデレラストーリーだ。

2012年には資生堂の美白化粧水『HAKU』のCMの挿入歌を担当するなど、日本でも活動。6作のCDは全世界で2000万枚をセールス。
最近は噂を聞かなかったが、この11月23日にアルバム『ワンダフルワールド』をソニーミュージックから発売した。熱烈なファンのマドンナの『ライク・ア・プレイヤー』のカバーも収録。また、イギリス人として初めてナットキングコールのボーカルとデュエットなど、名曲ぞろい。

紅白歌合戦出場から7年、スーザンは今も奇跡の歌姫として多くの聴衆を魅了し続けている。
(佐藤ジェニー)

※イメージ画像はamazonより夢やぶれて
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