工藤兄弟、坂本一生、ミスターマッスル、なかやまきんに君、武井壮……。途切れなく続く筋肉タレントの系譜。その中に、『マッスル北村』という人物がいたのをご存知でしょうか?今から16年以上前。過度な減量により、39歳の若さで命を落とした芸能人兼ボディビルダーです。

なかやまきんに君の筋肉エピソード


かなり昔、TBS系の討論バラエティ『ここがヘンだよ日本人』で、日本の若手芸人数組が、外国人にネタ見せをする企画が放送されていました。
その中で、当時駆け出しだったなかやまきんに君も登場。いつものように、自慢の“キレてる”肉体美を駆使した芸を披露するも、外国人たちの反応はイマイチ。

なぜ、笑わないのか? 理由を問われた一人のギャラリーが「筋肉はそんなふうに使うものじゃない」と一言。さらに他の外国人からは「それだけ身体を鍛える精神力があるのだから、何か他の事を頑張った方がいいのではないか」とも言われていました。いや、その筋肉を無駄遣いしてるところこそ、きんに君の芸風なのに……。視聴者の多くが思ったことでしょう。

このきんに君のエピソードを出すまでもなく、鍛え上げた肉体とは克己心の象徴。その肉体を手にするまでにどれほどの年月、努力をかけたのか……。考えてみれば、先ほどの外国人がした指摘も、あながち的外れではないと言うものです。
マッスル北村こと本名、北村“克己”はまさに、その名の通り、克己心の塊のような男でした。