過去を振り返ってみると、有名人と宗教を巡る騒動というのは度々起きてきた。
そしてその中には、後に「洗脳されていた」と告白した著名人もいる。
今回はそんな著名人たちを振り返っていこう。

オリンピック選手だった山崎浩子


山崎浩子は新体操選手として80年代前半を中心に活躍。全日本選手権では個人総合5連覇を果たし、新体操ブームの火付け役になった。1984年に行われたロサンゼルスオリンピックにも出場し、見事に個人総合で8位入賞を果たしている。

そんな彼女であるが、引退後の1992年、新興宗教に入信していることが発覚し、大きな騒動になった。だが翌年、家族や親族の説得もあり、脱会を決意。
93年4月に開いた会見では、「私はマインドコントロールされていました」などと語り、大きな話題を集めた。

その後、山崎は新体操界に復帰し、04年から強化本部長に就任。巧みな手腕によって昨年のリオ五輪では「フェアリージャパン」を8位に導いている。

洗脳被害を告白したToshI


X JAPANのボーカルとして活躍するToshIも、「金スマ」(TBS系列)など様々な場で過去に洗脳されていたことを告白している。
「1997年ごろ、東京ドームでパフォーマンスをしたり、CDが売れたり、表面的にはそうだったが、家族が強欲になったり、友人がカネを目の前にトラブルを起こしたり、人の“強欲”を目の当たりにした」と洗脳に至るまでの経緯について語ったToshI。

そんな時期に自己啓発セミナーへと傾倒し、その後12年間に至る洗脳生活を送ることになった。
セミナー主催者からX JAPANの存在を否定され続けたToshIの心は、徐々にバンドから離れていき、ついには脱退を決意。ボーカルToshIの脱退によって、1997年12月31日の東京ドームライブをもって、X JAPANは解散した。
(2007年に再結成)

そんなToshIであるが、10年以上の洗脳が解けるきっかけは2つあったと語っている。 ひとつは、X JAPANの存在を「諸悪の根源」としていたセミナー主催者が、「再結成すれば数億円を用意」という条件にコロッと態度が変わったこと。そしてもう一つがセミナーの本部で、主催者が元妻を含めた女性と「ハーレムのような生活」を送っていると知ったことだという。

「しくじり先生」での衝撃告白


辺見えみりの母でもあるタレントの辺見マリは、2015年9月に放送された「しくじり先生」に出演した際、1988年に男性マネジャーに誘われ、“拝み屋”と称する人物に洗脳され、計5億円を奪い取られるという衝撃の過去を明かした。
決してだまされやすい性格ではなく、自分は洗脳などとは無縁だと思っていたという辺見。しかし、「相談相手として信頼させる」「社会からの繋がりを切る」などの巧妙な洗脳プロセスによって、洗脳させられてしまったのだ。

そんな辺見は、洗脳から解けた理由として、“拝み屋”が目先の金欲しさに辺見を仕事に復帰させ、自身に社会との繋がりを再び与えたことなどを挙げている。

このように振り返っていくと、洗脳の手口は巧妙であり、いかに恐ろしいかが分かるのではないだろうか。

※イメージ画像はamazonより洗脳 地獄の12年からの生還
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