
魁はローレンを好き。
ローレンは大志を好き。
大志は杏奈を好き。
っていうぐるぐる片思いの連鎖。
前回、ローレンが大志をデートに誘おうと思ったまさにその瞬間に、
「ちょっと杏ちゃんをデートに誘おっかなあって考え中」
大志が言い放つ。
という劇的な展開があって、
でも、そこからえいやっとローレンが、ちょっと散歩行こって感じで誘って、ふたりで夜のパークへ。
大志が、いい人で、いい人の言葉をどんどん吐き出す。
だから、ローレンも切り出せない。
大志は、ローレンの絵を誉める。
「友達にも(ローレンの絵を)自慢する。"俺の友達が描いたから"って」
ト・モ・ダ・チ!
これでローレンはデートに誘えなくなった。
ブランコに乗ったりしていい雰囲気だけど。
でも。
この後、日本に行ったローレンは、テラスハウス旧メンバー奈緒美と会う。
そこで、大志をあきらめたことを語るローレン。
そして大志は杏奈を誘う。
これが、またプレイボーイなんすなー。
「デート行こうよ」とストレートに誘う。
クアロア牧場へ乗馬デート。
大志「ランチどうする?」
杏奈「この日?」
大志「うん」
杏奈「大志が決めて じゃあ」
大志「うんとね おれね何つうのかな こういう四角に入ってて2人で食べるとすごいおいしいような」
杏奈「なになになに? ハハハ(#^.^#)ぜんぜん分かんないんだけど なにぃ(^O^)?」
大志「(ペコリと頭を下げながら)お弁当が食べたいっす僕」
杏奈「ハハハ(^_-)-☆ いいねいいね」
おおおお。照れながら遠回しにお弁当をねだって、
「わかんない」って言われたら、
素直に頭下げながらお弁当をねだる。
なんつー高度な、しかもイケメンのみにゆるされるテクニックよ!
しかも、
「エプロン買ってきてあげるよ」
「本当に?」
「買ってくる」
どういうのがいいか聞くと
「いいよ大志の好みで」
「えっ? 俺の好みだいぶ偏るけど大丈夫?」
とか言いながら、花柄のすごい似合うエプロンを買ってくる大志。
ねっからのプレイボーイは、違うなー。
おれだったら緊張のあまり「じゃあ、裸にエプロンね」ってギャグのつもりで言ってドン引きされる流れだな、これ。
山ちゃんも「これ告白したらいけるでしょ、こいつー」。
侑哉にアドバイスする大志。
目標を掲げて、スモールステップに分けて書き記しているノートを見せたり、
尾崎英二郎の『思いを現実にする力』を貸したりする。
いい兄貴だ。
大志と杏奈のめっちゃ楽しそうな乗馬デート。
スタジオも「最高だよ、こんなん」「いいなー」「めっちゃ楽しいデート」「最強だなー」と羨望の声。
デート終わって男子部屋でわいわい話すのも楽しそう。
「杏ちゃんも楽しそうだったからねぇ、いい感じじゃないかなー」と大志も自信満々だ。
「いけいけー」スタジオも応援。
いっぽう女子部屋。
エビアンが、杏奈に聞く。
「どう思ってるかなー大志のこと?」
そして、
「でも、一緒にいてめっちゃ楽しかった今日」
と言うにもかかわらず
「恋愛的な感情は、全然ないかなー」
とのたまうのだ。
しかも、「タイプではない」とも言う。
えええええええええええええええええ。
「じゃあ、デート行くなよ」って思っちゃうんだけど。
いや、悠介がローレンを映画に誘ったときは、悠介がちゃんとデートって言わなかった。
悠介も緊張してたから、そう言えなかった。
だから、ローレンが「デートじゃなくて、ただ映画を観にいっただけだ」というのも、百歩譲って良しとしよう。
でも、今回はストレートに「デート行こう」って言って、めっちゃ楽しくて、パーフェクトなデートだったのに、
でも、「全然ない」。
うううううむ、デートって何!?
って「デート 定義」で検索してみたけど、ろくなページは出てこない。
Wikipediaのデートの項では「2人で過ごす時間をただ楽しむためだけではなく、交際を順調に進めるための目的を一方が計画している場合もある」である。
なに、この絶妙に巧妙な、なんも決めてない定義はッ。ふんがー!
しかも、杏奈は、好きなタイプを聞かれたら「男らしい人」と答える。
大志、男らしいじゃんかーーーーー!
はっきり「デートに誘う」し、死ぬほどの恋をしたい宣言するし、兄貴っぷりも板についている。
完全に、男らしい。
なのに、なのに!
「テラスハウス」を観て学んだのは、女子の言う「タイプ」はまったく当てにならないってことだ。
そもそもローレンも、好きなタイプを「クリエイティブで落ち着いていて、尊敬できる人」と答えた。
じゃあ、ウクレレできて、CDも出してる悠介、ばっちりじゃんかーーーー。
なのになぜ大志か。ローレンは大志をクリエイティブだとは思ってない。「優しいし、ロマンチック」と評価する。
ぜんぜんタイプじゃないじゃないかああああー。
男性諸君。女子の言う「男のタイプ」は当てになりません。
結局、好きになるかどうかなんて、他人どころか、自分自身でも分からないのだ。では、また。(テキスト&イラスト:米光一成)