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「ユニクロ潜入取材」の横田氏を直撃 なぜ名前を変えてまで取材するのか

「ユニクロ潜入取材」の横田氏を直撃 なぜ名前を変えてまで取材するのか

企業に最も嫌われるジャーナリスト


潜入取材。危険な香りのするこのハードボイルドな方法による取材記事が昨年末以来話題になっている。その記事とは週刊文春に掲載された「ユニクロ潜入1年」。著者は「企業に最も嫌われるジャーナリスト」の異名を持つ横田増生氏。実は横田氏、過去にもアマゾンヤマト運輸、佐川急便など多くの潜入取材を通じて、企業の労働環境の実態を暴いてきた。
その横田氏が1年以上ユニクロでアルバイトとして働き、内情を全10回にわたり克明にレポートしたのが上記の記事だ。
なぜ潜入取材を行うのか、何が横田氏を潜入取材に駆り立てるのか直撃インタビューをしてみた。


守秘義務の名の下に取材をさせてくれない


――あらためて、ユニクロに潜入取材することになった経緯を教えてください
横田氏 以前、『ユニクロ帝国の光と影』という本を書いたのですが、その際柳井さん(ユニクロ社長)が『悪口を言っているのは僕と会ったことがない人がほとんど。うちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい』ということをおっしゃったので、それならばと文春に企画を持ち込みました。

――1年以上に渡る長期の取材ですが、潜入取材という手法は採算が取れるものなのでしょうか?
横田氏 これはやってみないとわかりません。今回は最初から訴訟になることも覚悟していましたが、今訴訟リスクを取ってくれる雑誌も減ってきています。また今回は結果的に今勢いのある文春での巻頭特集、掲載も10回とかなりの分量になりましたが、2ページだけで終わってしまうかもしれませんし掲載自体見送りになることもありえます。

――そういう意味でもかなりリスキーな取材ですが、にも関わらず横田さんを潜入取材に駆り立てるものは何ですか?
横田氏 ユニクロはこれからの日本の国際化を占う意味でもとても面白い企業だと思うんです。特にアメリカでトランプが登場している今、保護主義がまん延してユニクロの製品に高い関税が課されたら今までのビジネスモデルも成り立たなくなりますし。だから取材したいのですが、ユニクロに限らず多くの企業が守秘義務の名の下に取材をさせてくれません。そして彼らは取材させないと言ったら、こっちが身を引くと思っているんです。でもあなたたちが取材させへんと言っても取材は終わらないということをやってみたかったんです。

――実際かなり内幕をばらしていますが、それは守秘義務違反には当たらないのでしょうか?
横田氏 公称の発行部数70万の雑誌のトップ記事として発表しているのですから、会社からすれば滅茶苦茶な“守秘義務違反”ですよ(笑)。でも本来漏らしちゃいけないのは顧客情報やライバル企業を利するような情報であって、厳しい労働環境の現状などは守秘義務に当たらないのではないかと考えています。でも企業は守秘義務の下、必要ないものまで隠して、働いている人も守秘義務にびくびくしてしまっているのはどうかと思います。
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