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ロマネスコの不思議すぎる見た目は、突然変異の究極の姿だった

ロマネスコの不思議すぎる見た目は、突然変異の究極の姿だった

最近、スーパーや八百屋などでふと目にして、思わず二度見してしまった人はいないだろうか。一見、ブロッコリーやカリフラワーの新種のようにも見えるが、それとはまた違う。じっと見ていると吸い込まれて異次元に迷い込んでしまいそうな、その不気味なルックスを持つ、奇妙な野菜「ロマネスコ」。その幾何学模様の秘密を探ってみた。


最近よく見かけるロマネスコとは?


ロマネスコは、イタリア語で「Broccolo Romanesco(ブロッコロ・ロマネスコ)」と呼ばれる野菜で、「ローマのカリフラワー」という意味である。カリフラワーと同じアブラナ科の植物だ。このロマネスコ、最近、日本のスーパーや八百屋などで、そしらぬ顔で居座っていることがある。

JAグループのサイト によれば、ロマネスコはイタリアではおなじみの野菜だそうで、「茹でると黄緑色から翡翠色に変わる」「ホクホクとした食感や、甘みとうま味」があるという。


ロマネスコの不気味な形は「フラクタル構造」


ロマネスコの不思議すぎる見た目は、突然変異の究極の姿だった

見た目も美しく芸術的で、食べると美味しいと称されるロマネスコだが、やはり気になるのがその不気味な幾何学模様である。

辞書などで調べると、この形状は「フラクタル構造」であるという。

フラクタル構造とは、「部分が全体と似ている」つまり「自己相似性のある構造」のことをいう。大きさが変わっても、同じ形になるものをフラクタルと呼ぶ。

カリフラワーやブロッコリーも同じくフラクタル構造だ。確かにいくら小さく分解しても、大きいときの形と似ている形になる。

しかし、ロマネスコはカリフラワーやブロッコリーよりも、フラクタル構造が目立ちやすいのはどうしてなのだろうか。


ロマネスコは突然変異の究極の姿だった


東京大学大学院理学系研究科の塚谷裕一教授によれば、ロマネスコの特殊形状やフラクタル構造が目立ちやすいのは、次のような理由があるという。

「ブロッコリー、カリフラワー、ロマネスコは、人工的に品種改良されているため、特殊な形状をしているのです。これらは本来、花のつぼみになるべきところに枝が生えます。そういう突然変異を、人々が長年かけて選んで、改良してきたわけです。そして、その枝から、また花のつぼみなるべきところができますが、そこにもつぼみではなく枝が生えます。この繰り返しの軽めなものがブロッコリーです。そしてその程度の著しくなったものがカリフラワーで、さらにもっと進んだものがロマネスコなのです。
密集していたほうが美味しい部分が増えて、細かければ細かいほど味も良くなるため、人間にとってはメリットがあります。しかし、植物にとって、メリットは何もありません」

ロマネスコの著しいフラクタル構造には、そんな背景があったとは…。

あの特殊な見た目は、人工的に作られたと知って納得。ロマネスコはもちろん、ブロッコリーやカリフラワーを食べるときは、このことをちょっとだけ思い出してみよう。
(石原亜香利)

取材協力
東京大学大学院理学系研究科
塚谷裕一教授

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「ロマネスコの不思議すぎる見た目は、突然変異の究極の姿だった」の みんなの反応 1
  • 匿名さん 通報

    むかし流行ったマンデルブロか。懐かしい

    4
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2017年4月3日のコネタ記事

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