なぜフランスでドラえもんなのか?
ドラえもんは日本を代表するキャラクターではあるが、フランスでは日本ほどの知名度はない。そのフランスでなぜわざわざドラえもんを採用したのだろうか。同チョコレートの広報を担当する広告代理店ハバス社に聞いてみた。
「フランスにおいて、ドラえもんというキャラクターは日本と比べてとても知られておらず、『ドラえもん』というアニメもフランスでとても人気があるとはいえません。しかし、ドラえもんの見た目はとても興味深いですし、インパクトがあります。例えば2016年にはコレット(パリ市内の人気セレクトショップ)がドラえもんとの限定コラボレーションをしたように、キャラクターとしては十分に魅力的だと思われたため(キンダー・サプライズに)採用しました」(同社広報)

確かに、日本人はあのキャラクターを見慣れているものの、初見の人には特徴的だ。ハバス社によれば、ドラえもんとのコラボレーションは今回が初だという。来年の復活祭でもドラえもんのキンダー・サプライズを継続、または別の日本のアニメ・キャラクターを採用する予定はあるのだろうか。
「現時点では、来年の復活祭の時期もドラえもんをキンダー・サプライズの食玩にする予定はなく、他の日本のアニメのキャラクターを使う計画もありません。今後の経過は時間とともに見ていきたいと思います」(同)
確約はないが、もしフランスの子どもたちがたくさんドラえもんのキンダー・サプライズを買えば、さらなる展開もありえるはず。フランスでのドラえもんのさらなる認知度向上を願い、ささやかながら、また買ってみようかな……!
(加藤亨延)