
相手の間違いを指摘することが苦手です。指摘しないでいればやり過ごせると思いきや、相手が間違いに気づいたとき、こちらが相手に間違いを指摘しなかったことに対し、冷たい、または話を聞いていないと思われるのではないかと思うと、早いところ指摘しておきたいです。

間違いを指摘されると、やはり恥ずかしいものです。だから相手に恥ずかしい思いをさせることなく、やんわり指摘できる方法を知りたいのです。

お笑い芸人さん、ボケ担当の方は「間違えること、勘違いすることが仕事」というほどに間違えては、その都度ツッコミ担当の方にツッコまれ、笑いでその場がおさまりますよね。理想はそういう感じ!ということで今回、テレビやライブなどで活躍する30代のお笑い芸人ツッコミ担当の方に教えてもらいました。
「人の間違いや勘違いを穏やかに指摘する方法ってありますか?」
称賛作戦

普通に指摘して、「ありますよねー。でも『カルチョッパ』の方が美味しそうな感じがするから、ネーミングもそっちにしたらいいのに」と、間違いや勘違いを称える感じにします。
「カルチョッパの方が美味しそう!そっちの方がいいね」と言われたら、間違えていた方も恥をかくどころか、自分ってネーミングセンスあるのかも!なんて気分良くなれますね!
「こんなに褒めてくれるの!?」と感激のあまり恋に落ち、結婚して子供を産んだ人を知っています。ヒトひとり産むきっかけをも作る「称賛」。そんな絶大な存在に方向転換できる技とは素晴らしい!
正したら鼻につくパターンは?

英語や漢字などの間違いの指摘は、自分の知識をひけらかすようで特にしづらいです。そのような場合に、相手を不快にさせない指摘のしかたってありますか?

英語だったら、指摘した後に「ネイティブの人はそうやって読むかもしれませんね」と言います。
漢字だったら、同じく指摘した後に「でも分かりにくいですよね、この読み方。今日からそっちの読み方で統一しましょう!」と言います。
「自分」ではなく、引き合いに出すのはあくまで「ネイティブ」! たしかにそうすれば自分の知識をひけらかしているようには感じられにくいはずですし、前出の「称賛作戦」同様、「ネイティブ」と言われると「発音良いね」と褒めてもらっている気分になります!
漢字の指摘も、「自分が間違えた読み方の方がイケてるんじゃないか?」なんてまたまた、相手を不快どころか良い気分にできちゃいそうです!
相手が絶対的な自信をもっているとき

「絶対にこの道であってる」みたいに、相手が絶対的な自信をもっているけれど、間違えているとこちらはわかっているとき、相手を不快にさせず恥をかかせない指摘のしかたってありますか?

指摘した後に、何かフォローの言葉を言うと思います。
「僕は優柔不断なんで、自信満々な感じは頼もしいです」
「こんな分かりづらい道を作った政治家が悪いですね」とか
今回のコツは「基本、普通に指摘して、後でフォローする」とのこと。
間違えたことに対する視点を「良い面」に変えて伝えるアドバイスをいただきましたが、人の良いところを見るクセをつけるなど、生活の他の場面でも活かすことができそうです!
それだわ!「スルー後」の対処法

人によっては間違いを間違いのままスルーすることもよくあります。
相手に「話を聞いていないじゃないか」と言われたら、「僕も間違って覚えてました」とか「話が興味深すぎたので間違いに気付きませんでした」と、なるべく相手を傷つけないような返答を心掛けています。
それだわ!と思いました。強力な技ですね!強力ゆえに、一度使ったらパワーが再びたまるまで時間が掛かるもの。何度も使っていたら怪しまれるので、スルーのタイミングには気をつけます!
スマホで解決!鼻毛問題
言葉や行動での間違いも指摘しづらいですが、顔や頭に何かついている、出ているというシチュエーションも相当言いづらいですよね。
とある芸人さんが、相手の鼻毛が出ていることをさりげなく伝える方法を教えてくれました。

「ちょっとFacebookにあげたいからシャッター押してもらえる?」と言いながらインカメラにしたスマホを渡す。
ポイント
こちらは、そのとき相手が食べているスイーツとのツーショット写真を撮ってもらうつもりでスマホを渡しているから、相手のことは見ず、スイーツを見ながら渡す。
人類の長年の悩み「鼻毛問題」が、スマホによって解決されようとは。
(武井怜)