2014年、ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジテレビ系)で一躍大ブレイクを果たした俳優・斎藤工。
その後は、ドラマ、映画、CMなどに引っ張りだこ。
その他にもコントもこなし、初の長編映画監督を務めた作品が来年の劇場公開を控えているなど(「齊藤工」名義)、多彩すぎる活躍っぷりをみせている。

現在35歳の斎藤は、ブレイク俳優としては遅咲きのようにもみえるが、そのキャリアは長く、多方面で才能を発揮してきた。
その意外な経歴を振り返ってみよう。

意外にも長いキャリアの斎藤工


斎藤工の俳優デビューは2001年、韓国映画「リメンバー・ミー」の日本リメイク版「時の香り~リメンバー・ミー」だ。ちなみに主演は吹石一恵だった。

その後、ドラマでは「逮捕しちゃうぞ」(2002年)、テレビ朝日、「ビー・バップ・ハイスクール」(2004年、TBS系)、「海猿」(2005年、フジテレビ系)、「ゲゲゲの女房」(2010年、NHK)など人気作に多数出演。
NHK大河ドラマにも、「江~姫たちの戦国~」(2011年)、「八重の桜」(2013年)と過去2本出演している。

ドラマデビュー作品「逮捕しちゃうぞ」


ここで、斎藤工が初めてドラマ出演を果たすこととなった作品「逮捕しちゃうぞ」を振り返ってみたい。
藤島康介のマンガが原作の「逮捕しちゃうぞ」は、アニメ化もされた人気作品。女性警察官のコンビが繰り広げるコメディーだが、ドラマ版では当時人気女優だった伊東美咲が主演ということでも話題になった。
(伊東美咲演じる辻本夏実とコンビを組む警察官・小早川美幸を演じた原沙知絵は、2012年に一般男性と結婚してからほとんどメディアに姿を現していないようだ。)

ゲスト出演者として、ボブ・サップや水泳選手のイアン・ソープが出演するなど、当時の世相からみても注目度の高いドラマだった。
ちなみに速水もこみちにとっても、このドラマがデビュー作。
斎藤工が「水島智也」という超脇役で出演しているのに対し、速水もこみちは「佐伯もこみち」というネタ的な役でレギュラー出演している。


速水がこのドラマ後にまもなくブレイクを果たしたのに対し、斎藤はブレイクまで10年以上も待つことになるが、その間にも斎藤は地道に多方面でキャリアを積み上げていた。

斎藤工のクリエイティブすぎる才能


184cmと長身の斎藤は、俳優としてだけでなく、モデルとしても活躍してきた。
俳優デビューを待たずして高校時代から、『MEN’S NON-NO』や『POPEYE』などの紙面を飾り、のちに数々のショーやパリ・コレクションに出演するほど。ショーで映えるのは想像に難くないが、その魅力はルックスとファッションだけではない。

2000年代半ばには、根強いファンを持つ「ミュージカル テニスの王子様」にも出演を重ねており、その後も音楽CDをリリースしているなど音楽の才能も発揮。ちなみに作詞やジャケットイラストを手掛けたこともあり、その多彩ぶりがうかがえる。
また、映画監督としては、2012年の「サクライロ」をはじめ3作の短篇映画、また大橋トリオのミュージックビデオも手掛けている。
写真が趣味でもあり、過去には綾野剛のホームページの写真や、KinKi Kidsのシングル「薔薇と太陽」(2016年)のジャケット写真を撮影するほどの実力だ。

今年も斎藤工から目が離せない!


先述の、初の監督長編映画が来年公開され、その主演が今をときめく高橋一生であることも話題を呼びそう。そしてドラマ「昼顔」の続編となる映画がこの夏公開されることで、さらに多くのファンを惹き付けることになるだろう。
(空町餡子)

※イメージ画像はamazonよりNavigate DVD “カフェ・ソウル” featuring 斎藤工
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