モーニングメニューに「鍋焼きうどん」があった関西のファミレス

京都・大阪・和歌山で14店舗のチェーン展開をしている、ファミリーレストラン「フレンドリー」。このフレンドリーの店舗限定モーニングメニューに「とんかつ」や「オムライス」といった、かなりがっつり食べたい人向けのメニューがあるという。
だが、なぜこのようなメニューを提供しているのかを確かめるために、食べに行って来た。

モーニングメニューに「鍋焼きうどん」があった関西のファミレス
限定モーニングのメニューは、「三元豚ロースとんかつ膳(味噌汁付)」(1,260円)、「ビーフシチューオムライス(単品)」(990円)、「目玉焼きハンバーグ膳(単品)」(1,190円)、「えび天鍋焼きうどん(ごはん・香の物付)」(960円)など


前日に知人と飲み、胃のコンディションに自信のない筆者。このラインナップは少々重めだ。柔らかそうな卵の写真に目が行き、「ビーフシチューオムライス」を注文した。

モーニングメニューに「鍋焼きうどん」があった関西のファミレス
卵はフワフワのトロトロ「ビーフシチューオムライス」


洋食の濃厚な味を想像していたシチューは、こってり系なのかと思いきや、コクはありつつさっぱりしている。シチューとバターライスをすくい半熟卵に絡めて口に運ぶと、優しいコントラストである。年代を問わず喜ばれそうだ。ゆっくり味わいながら完食。こちらのモーニングはスープ付きでお代わりも自由。朝の栄養補給はバッチリである。

モーニングメニューに「鍋焼きうどん」があった関西のファミレス
本日のスープは「キノコのクリームスープ」


がっつり系モーニングが始まった理由


この限定モーニングはグランドメニューから、食べごたえのあるものが選ばれているようだ。始めたわけを西大路七条店の店長、大塚秀郎さんに伺った。


モーニングメニューに「鍋焼きうどん」があった関西のファミレス
フレンドリー西大路七条店

――がっつり系のモーニングメニューはサラリーマン、ファミリー向けに始めたのでしょうか?

「このモーニングを始めたのは2年ほど前です。当時は24時間営業(現在の営業時間はam8:00~翌日am1:00)で、深夜に働く人や若者から要望があり、それに応えた形です。平日の朝はシニアの方が、休日はファミリー、シニア層の利用が多いですね。通常のモーニングメニューは軽食に近いものが多いため、若者には物足りなかったのかもしれません」

――店長もお客さんの要望を聞かれるんですか?

「そうですね。私もホールに出ていますし、スタッフにもお客様からの声があれば伝えるように言っています」

――ちなみにがっつりモーニングの中で人気なのは?

「一番人気は『鍋焼きうどん』、次が『とんかつ』です」

――どちらも仕事の疲れが取れそうですね。で、なぜ店舗限定なのですか?

「メニューには限定とありますが、14店舗中10店舗が行っています。本部の方針が柔軟で、地域ごとに変わるお客様のニーズに応えるため、各店舗に時間帯などの変更の判断は任せています」

――そうだったんですか。ちなみに、このモーニングは若者たちに喜ばれたのではないですか?

「そうですね…。じつは、このモーニングは6月中旬で終了し、全店で新しいモーニングメニューが登場する予定です。この限定メニューはモーニングにしては値段が高めの設定になります。たくさん食べたいお客様の中には、モーニングセットを2つ頼まれる方もいらっしゃいました」

新しいモーニングメニューは590円前後の価格で提供される予定。またがっつりモーニングは6月中旬で終了してしまうが、グランドメニューで引き続き味わえる。

(石水典子)
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