
京都・大阪・和歌山で14店舗のチェーン展開をしている、ファミリーレストラン「フレンドリー」。このフレンドリーの店舗限定モーニングメニューに「とんかつ」や「オムライス」といった、かなりがっつり食べたい人向けのメニューがあるという。

前日に知人と飲み、胃のコンディションに自信のない筆者。このラインナップは少々重めだ。柔らかそうな卵の写真に目が行き、「ビーフシチューオムライス」を注文した。

洋食の濃厚な味を想像していたシチューは、こってり系なのかと思いきや、コクはありつつさっぱりしている。シチューとバターライスをすくい半熟卵に絡めて口に運ぶと、優しいコントラストである。年代を問わず喜ばれそうだ。ゆっくり味わいながら完食。こちらのモーニングはスープ付きでお代わりも自由。朝の栄養補給はバッチリである。

がっつり系モーニングが始まった理由
この限定モーニングはグランドメニューから、食べごたえのあるものが選ばれているようだ。始めたわけを西大路七条店の店長、大塚秀郎さんに伺った。

――がっつり系のモーニングメニューはサラリーマン、ファミリー向けに始めたのでしょうか?
「このモーニングを始めたのは2年ほど前です。当時は24時間営業(現在の営業時間はam8:00~翌日am1:00)で、深夜に働く人や若者から要望があり、それに応えた形です。平日の朝はシニアの方が、休日はファミリー、シニア層の利用が多いですね。通常のモーニングメニューは軽食に近いものが多いため、若者には物足りなかったのかもしれません」
――店長もお客さんの要望を聞かれるんですか?
「そうですね。私もホールに出ていますし、スタッフにもお客様からの声があれば伝えるように言っています」
――ちなみにがっつりモーニングの中で人気なのは?
「一番人気は『鍋焼きうどん』、次が『とんかつ』です」
――どちらも仕事の疲れが取れそうですね。で、なぜ店舗限定なのですか?
「メニューには限定とありますが、14店舗中10店舗が行っています。本部の方針が柔軟で、地域ごとに変わるお客様のニーズに応えるため、各店舗に時間帯などの変更の判断は任せています」
――そうだったんですか。ちなみに、このモーニングは若者たちに喜ばれたのではないですか?
「そうですね…。じつは、このモーニングは6月中旬で終了し、全店で新しいモーニングメニューが登場する予定です。この限定メニューはモーニングにしては値段が高めの設定になります。たくさん食べたいお客様の中には、モーニングセットを2つ頼まれる方もいらっしゃいました」
新しいモーニングメニューは590円前後の価格で提供される予定。またがっつりモーニングは6月中旬で終了してしまうが、グランドメニューで引き続き味わえる。
(石水典子)