藤井四段フィーバーで羽生棋聖に取材殺到 嫌な顔せず引き受ける姿を理恵さん絶賛
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最近では藤井聡太四段の快進撃に沸いている将棋界だが、最強棋士としてトップクラスに君臨しつづける羽生善治棋聖の妻がTwitterで明かした裏話が注目を集めている。

羽生善治棋聖の妻が藤井四段フィーバーの裏側をツイート


7月13日、羽生さんの妻である羽生理恵さんは、自身のTwitterに「将棋に集中したい。by善治先生。藤井聡太先生の連勝フィーバーでは、TVコメント、各紙インタビューのラッシュを棋聖戦と王位戦の合間に多数受けてました。テーマは全て藤井四段の凄さと負けてどうでしたか? について。正直、将棋もチェスも充分に出来ない程に自宅電話とファックスが届いてた」と投稿。



さらに続けて、「嫌な顔一つせず、だいたい全部引き受けてました。人間がケチじゃない、懐の大きさは同い年と思えない。なのに、『藤井君のおかげで、羽生さんもTV出して貰って儲かって良かったね?』という人が、1人2人3人4人5人じゃないって現実。善治先生の将棋の為に頑張ってる姿、わかってほしいなぁ」と語った。

7月11日の「棋聖戦」防衛により、“10連覇”という最多連覇記録も達成した羽生さん。しかも現在は7月5日から7番勝負の王位戦も戦っている最中だ。自分と直接関係があるわけではない取材にしっかり対応しながらも実力を発揮し続ける羽生さんには「全盛期が20年くらい続いてるんじゃないか? すごすぎる」「多少タイトル連覇したところで話題にもならないのが逆にすごい」「タイトル取らない方が話題になるからな」と称賛の声が続出している。

実力と人格を兼ね備えた羽生棋聖


2017年7月11日までで、タイトル獲得回数98回で日本将棋連盟の記録第1位を誇り、同一タイトル通算獲得・連続獲得ともに1位の座を持つ羽生さんだが、優れているのはその実力だけではない。7月13日の東京新聞Web版の記事では、藤井四段フィーバーに対し「本人より、私も含めた棋界全体が支援してゆくことや、応援する環境づくりが非常に大切」と気づかいを見せる。

さらに「藤井さんの活躍を見ると、すごく刺激を受ける。非常に良い影響を与えてもらっている」と、若手から学ぶ姿勢も忘れない。同記事の最後では「最近、将棋以外の仕事が多かったが、しばらく将棋に集中したい」と語っており、理恵さんのツイートもこの発言を受けてのものと思われる。藤井四段も連勝中はテレビで見かけない日がないほどだったが、今後はゆっくりと時間をとって、将棋に集中した2人の対局が見てみたい。
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