痴漢トラブル、その場で弁護士にチャット相談 「痴漢えん罪109番」の機能が画期的!

ニュースで取り上げられることの多い「痴漢冤罪」トラブル。たとえ冤罪でも一度加害者扱いされると、疑いを晴らすことが難しいと問題になっている。
8月3日、痴漢を疑われた際にその場で弁護士に相談できるスマホアプリが公開され、大きな注目を集めているようだ。

画期的な「痴漢冤罪」対策アプリが登場


世間では「痴漢冤罪」対策として、「名刺だけ渡してその場を立ち去る」「駅員室に連行されないようにする」などさまざまな方法が考案されている。しかし専門的な知識がないとどんな対応が正解なのか判断が難しく、そもそも咄嗟にトラブルに見舞われると頭が真っ白になってしまうかもしれない。

弁護士トーク(東京都千代田区)がリリースしたアプリ「痴漢えん罪109番」は、痴漢の疑いをかけられた瞬間から弁護士のアドバイスを受けられるというもの。使い方としては、あらかじめアプリをダウンロードして会員登録を済ませておくだけ。いざトラブルが起きた際に、すぐさまチャットや電話で弁護士に相談できる。

弁護士と連絡をとる手段は2通りで、1つは一覧ページから特定の弁護士を指定する方法。各弁護士の詳細ページではプロフィールや活動実績、事務所の場所や料金表が掲載されているので、信頼できる相手を探しておくことができる。そしてもう1つの方法は弁護士を指定せず、即座に対応可能な弁護士からの連絡を待つというもの。

画期的なアプリの登場に、ネット上では「満員電車乗らないけど、アプリ入れておこうかな」「こうしたアプリが出ることには賛成する。痴漢冤罪の不安が減るのはとても良いこと」「夫に教えてあげようと思います」といった反響が続出することに。ただ、中には「冤罪対策アプリは確かにあると心強いけど、冤罪の原因は警察にあるんだから、警察が対策を講じるのが筋なのでは?」と疑問を抱く声も上がっていた。

さまざまな「痴漢冤罪」対策が登場


最近では痴漢を疑われた男性が、電車の線路を使って逃走しようとする騒動が相次いで起こっている。
冤罪かどうかは不明だが、8月4日にもJR武蔵浦和駅で、ほかの男性客から痴漢行為を指摘された人物が線路上に逃げ出して話題に。

冤罪トラブルを恐れる男性は数多くいるようで、ネット上では「痴漢冤罪で線路に逃げるの笑っちゃうけど、自分が疑われたら絶対やると思う」といった声も上がっている。

そんな状況を受けて、「痴漢冤罪」対策アプリ以外にもさまざまなサービスが注目を集めている様子。ジャパン少額短期保険では「痴漢冤罪ヘルプコール付き」の保険プランを提供。契約しておくことで、痴漢の疑いをかけられたときに無料で弁護士にヘルプコールをしてアドバイスを受けられる。しかも同プランは、事件が発生してから48時間以内に生じた弁護士の相談費用も負担してもらえるという特典付き。

また弁護士法人ベリーベスト法律事務所では、8月4日から「痴漢冤罪顧問弁護士 緊急ダイヤル」というサービスをスタート。月額980円(税込)で登録しておけば、トラブルが起こった際に弁護士が電話で相談に乗ってくれたり、場合によっては現場までかけつけてくれるそう。さらに顧問弁護士の名刺をもらえるので、痴漢扱いされたときに提示してその場を立ち去りやすくなるというメリットもある。
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