
「ドラゴンクエストXI」が発売され話題になっている。しかも国内出荷・ダウンロード本数が300万本を超えるというニュースもあり、やっぱりドラクエは名実ともに国民的ゲームと言っても過言ではないだろう。そんなドラクエにハマっている人は多いと思うが、ドラクエ(RPG)好きほど筋トレにもハマりやすいことを多くの人は知らないはずだ。
「筋トレ=人生のRPG」そのこころは?
ゲームと筋トレ、一見するとまったく別物のイメージがあるだろう。だが、それぞれの要素を冷静に見ると非常に似ていることがわかる。
まずは、ドラクエをはじめとするPRG。ゲームを進めていくにつれて、キャラクターのレベルや経験値が上がっていく。そして、強い相手やボスを倒していく過程がゲームの醍醐味だ。
さて。翻って筋トレ。筋トレもやった分だけ成長することができる。「バキバキに割れたシックスパックを手に入れたい」「体重10kg減」などが目的の人もいれば、「ベンチプレスを100kg挙げたい」という人もいる。しかし、いずれにしても自分の目標をクリアするためにがんばっていることに違いはない。
RPG好きほど筋トレが長く続くワケ
ドラクエは「レベル上げがしんどい」と聞く。強い敵を倒したり、ストーリーを進めるためにレベル上げは必要だが、地味な作業で時間も手間もかかってしまうからだ。でも、しんどいながらに続けられるのは、“成長が目に見えるから”だろう。ゲーム上ではレベルや経験値、攻撃力などが数値化されるため成長がはっきりと分かる。それに、同じ敵と戦ったときにも、与えるダメージが増え、食らうダメージが減ることを通しても成長を感じられる。
では筋トレに目を向けてみよう。正直、筋トレを一回やったくらいでは、目に見えるような効果はほとんど見られない。目的が何であれ地味でルーティーン的な作業も必要になる。しかし、それはRPGで言うところのレベル上げに他ならない。
特に筋トレを始めたばかりの頃は、人にもよるが割とスムーズに筋肉がつく。しかし、しばらく続けていくと、思うような身体の変化がなかったり、持ち上げられる重量や体重の変化がない期間も訪れる。いわゆる「停滞期」と呼ばれるもので、停滞期にぶち当たるとレベル上げ行為そのものが辛くなってくる。
RPGでは次のレベルアップまでの残り経験値が分かるから終わりが見えており続くが、現実世界ではそうはいかない。RPGではレベルが上がったと同時に攻撃力や防御力が増え数値で分かるが、現実世界では自分でしっかり目標の数値を立て、観測してやる必要がある。例えば、体重が変わらなくても、体脂肪率や筋肉量、腕周りの大きさなど、何かしらの数字が変わっているのだ。現実世界でもレベルアップの実感を感じられるのであれば、努力は続く。レベル上げも楽しくなる。努力を継続するコツは、自分がレベルアップしているという実感をより多く得ることだ。
はじめは5回も挙げることができなかった10kgのダンベルが10回楽々と持ち上げることができるようになったらどうだろう? 今まで一発も挙がらなかったベンチプレス80kgが挙げられるようになったらどうだろう? 新しい呪文を覚えたも同然の喜びが得られること間違いなしだ。RPGと筋トレ、似ているような気がしてこないだろうか。

攻略本、アイテム、村人…まだまだある共通点
筋トレとRPGの類似点はまだまだある。ちゃんとしたジムに行けば初心者向けのマシンがあるので、ゲームでいうところのチュートリアル的にトレーニングできる。いきなり高重量なバーベルを扱うことは「ハードモード」かもしれないが、イージーな種目から始めていけば、いつの間にかレベルアップはできる。
それに、筋トレには攻略本や攻略サイトは豊富に揃っている。
初心者こそゴールドジムの門を叩くべし!
ちなみに、自宅での筋トレよりもジムを断然オススメしたい。ゲームでいえば、無料体験版と有料版くらい歴然とした差があるからだ。マシンは筋肉の使い方がまだわからない初心者の方でも怪我なく使いこなせるように設計されているし、効率的にトレーニングできる。より成長の楽しみを感じたいならジムに限るのだ。
気になるジム選びだが、初心者にオススメしたいのがゴールドジムだ。「ゴールドジム=ガチ」というイメージがあると思うし、たしかに本気でトレーニングしている方が多い。だが、それは“一流のトレーニング環境が整っている”ことの裏返しでもあるのだ。ゴールドジムにはマシンが種類豊富に揃っているし、ゴールドジムに常駐しているトレーナーさんは実績と知識がある人たちばかり。初心者でも気軽に質問できるし、親切な対応やアドバイスをくれる。だからこそ、初心者にとっては流行りのトレーナーが常駐していない24時間営業のジムよりも、ゴールドジムのほうが適していると私は考えている。
ゲームはストレス発散になるし、成長していく快感を得ることができる。僕はゲームを批判するつもりは一切ないが、筋トレも同じような効果や楽しみを得ることができることをみなさんにぜひともお伝えしたい。主人公は他でもない君だ、筋トレというリアルRPGをやってみないか? そして、RPGと筋トレという趣味を通しレベル上げの楽しさ、努力継続の法則をつかみ、仕事やプライベートにも活かそうではないか。
(Testosterone)