「白い運動靴を履かないと呼び出し」中学時代にあった謎の先輩ルール


「あの一年生、靴下にリラックマの刺繍ついてた…しめる。」
中学生時代、校則とは別に、先輩たちが後輩に課す謎のルールがありました。多くは服装にまつわる細々とした禁止事項です。
どのような「先輩ルール」があったか、筆者の周囲の人に聞いてみました。

「可愛く」なるのが許せない!~見た目編~


中学時代、カバンに中敷きが敷かれていないという理由で、先輩に呼び出された子がいると聞いたことがあります。一年生の「見た目」に厳しいのは、竹刀を持った生活指導の先生よりも先輩だった!

「白い運動靴を履かないと呼び出し」中学時代にあった謎の先輩ルール


「一年生は革靴禁止で、白い運動靴を履かないと呼び出される」(20代女性)

「白い運動靴を履かないと呼び出し」中学時代にあった謎の先輩ルール
先輩は気が短いんだよ!って、代わりに言ってあげるよ一年生


「白でくるぶしくらいの短い靴下はNG(靴下短いんだよ!と呼び出されている子がいた)」(20代女性)

「長めの靴下を3つに折るのが流行っていて、それを一年生はやってはいけない」(30代女性)

「スカートを短くしてはいけない」は当然のようにありましたが、先輩は靴下までも許さない! 筆者の記憶では、一年生は可愛いワンポイント刺繍のついた靴下を履いてきてはいけませんでした。たしかポロの刺繍はオッケーでした。先輩はブランドよりも「可愛くなること」を阻止する傾向にある模様。

「冬にストッキングを履いて良いのは三年生だけ」(30代女性)

「セーラー服のりぼんを、ただ穴に通すだけではなく、ヒラヒラと優雅に結べるのは三年生だけ」(30代女性)

「白い運動靴を履かないと呼び出し」中学時代にあった謎の先輩ルール


これまた筆者の記憶では、「ジャージのズボンの裾に切り込みを入れてはいけない」というのもありました。あんな派手なジャージ、切ったところで変わらずダサいが。
しかし許せない人は許せないようです。中学時代に先生が言っていました。中学生くらいの時期が一番、年の差について敏感なのだと。やはり三年生になったら禁止されていたことをやり始めたという声も。一年生がそうしていると、昔からそういう決まりなのに、と腹が立ったとのこと。「新入りにはおとなしくしていてほしいという気持ちもあったかも」(30代女性)


座るな追い抜くな日陰入るな!?~行動編~


そんな先輩たちが許せないのは見た目だけではなく、日頃の行いも…。

「白い運動靴を履かないと呼び出し」中学時代にあった謎の先輩ルール


「電車(バス)で一年生は座ってはいけない」(30代女性・20代女性)

どの学校も同じですね。
運転手さんはガラガラのバスで立つ一年生たちを見て不思議に思ったのでは……


「白い運動靴を履かないと呼び出し」中学時代にあった謎の先輩ルール


「駅から学校までの道で先輩を追い抜かない」(50代女性)

こうしたルールにこだわるのは、ほんの一部の先輩。そんなことを気にしない先輩で歩くのが遅い人にとって、これは苦痛。

「白い運動靴を履かないと呼び出し」中学時代にあった謎の先輩ルール
軟式テニスは日陰を踏まないようにするスポーツ…ではない。


「部活で壁打ちをするときに日陰に入ってはダメで、足だけでも入ると校庭十週走ってこい!とかよくあった」(30代女性)

部活の練習を履き違えすぎ。技術向上もあったもんじゃありません。

ところで男子は?


「特にない」(30代男性)

今回「特にないなぁ」と答えた方もいて、そのほとんどが男性でした。たしかに男子の方が、年の差にこだわらないイメージがあります。

「白い運動靴を履かないと呼び出し」中学時代にあった謎の先輩ルール


「兄が野球部キャプテンだったから言われなかった」(30代男性)

こういうパターンも。バックに強い存在がいるため、先輩たちも黙っているようです。任侠的。

「校則でくだらないのはあったが、先輩からというのは、部活で一年生はモップがけ、など以外思い出せない」(30代男性)

規律ある上下関係は、度を超えさえしなければ、むしろ将来役に立つ経験となりそうです。女子間にも「知らない先輩にも挨拶をする」というルールがありましたが、「これはまあ、社内ですれ違う人にも挨拶することにつながっているような…」(20代女性)

役に立ってる?


では「靴下が短い!」、「いま日陰に入った!」などのルールは、耐えたことにより、今何か役に立っているのでしょうか?

「特に何にも役立っていない」(20代女性)

「何かの役に立ったかと言えば、全く」(50代女性)

…ですよね。

「けれど、駅から学校まで徒歩40分の道程で、先輩を追い抜けず友達といろいろ語り合った思い出は色濃く残っています」(50代女性)

プラスにとらえましょう!
(武井怜)
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