東京の浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレール。その途中に「昭和島」という駅があるのをご存じでしょうか。
正直、何がある駅なのかよく分からないこの昭和島で「東京モノレールまつり」が行われました。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう


小さなお子さんから大きなお友達まで大集合


昭和島には東京モノレールの昭和島車両基地があり、もともと昭和島駅は東京モノレール職員専用の無人駅だったそうです。「東京モノレールまつり」の会場は、その昭和島車両基地。駅の西口を出てすぐにありました。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう


普段は関係者以外来ないような場所ですが、この日は会場30分前から長蛇の列ができていました。小さいお子さんのいる親子連れに混じって「大きいお友達」もたくさんいます。
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この日の目玉は、何と言っても保守車両の体験乗車とモノレールの基地内試乗。整理券の配布場所には長蛇の列ができており、待ち時間は1時間以上。ひとまず、ここは回避して会場内を巡ります。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう


会場の車両基地は端から端まで歩くと10分以上かかる広大な敷地。その中に工作車プラレールの操縦体験ができるコーナーや、運転士の適正検査を受けられるコーナーなど体験できるアトラクションがたくさんあって、子どもだけでなく大人も飽きさせません。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう


整備工場の見学もできます。まずはヘルメットをかぶっての「車体くぐり」。
整備中の車両の下をトンネルをくぐるように歩いていきます。普段は見られない角度からモノレールを見る貴重な体験です。他にもハンマーでタイヤを固定するボルトを叩いて行う検査を体験できるコーナーもありました。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう


社員食堂で懐かしのカレーをいただく


大人気だったのはスタンプラリーです。普段は各駅を巡ってスタンプを集めるのですが、この日だけは全駅のスタンプが会場内に集結。全部集めると特製ノートかハンドスピナーがもらえます。スタンプ置き場はどこも行列ができていました。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう


テントが並ぶ飲食・販売ブースでは東京モノレールグッズの販売に混じって、はとバスや東武鉄道もゲスト参加。一見のりものとは関係無さそうな伊豆半島のアンテナショップも。同じ昭和島にある下水道局の森ヶ崎水再生センター、芝中学校・芝高等学校の技術工作部もブースを出して盛り上がっています。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう

東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう


気が付くといつの間にかお昼過ぎ。この日は社員食堂が開放中ということでご飯を食べに向かいます。メニューは「唐揚げ定食」か「懐かしの食堂車のカレー」が選べて500円。
コロッケ付きの「食堂車のカレー」にしました。この日のために用意された限定特別メニューなので、壁に貼ってあった普段の社員用日替わりメニューとは違うのはちょっと残念ですが、明るくきれいな社員食堂で美味しくいただきました。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう


モノレール試乗にすべり込み


東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう

午後になってようやく整理券の行列が短くなってきました。1回に8人しか乗れない保守用車両は断念し、モノレールの車両基地内試乗に並びます。そして、どうにか14時30分出発の最終回の整理券をゲット。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう


「モノレールは普段でも乗れるんじゃないの?」と思いましたが、基地内ならではの演出も。まずは洗車のエリア。動いている途中でジュワっと水がかかり、車体が洗われるところをすり抜けていきます。そして、モノレールの軌道が入れ替わるポイント転換も車内から間近に見られました。車外にいる人たちがみんな手を振ってくれるのも不思議な体験です。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう

東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう


大盛況の東京モノレールまつり。モノレールだけでこんなに楽しめるとは思いませんでした。
そして、見過ごしてきた東京の一面を発見できたのも大きな収穫でした。ただし、大人気のイベントなので、混雑を避けてアトラクションを楽しむためには作戦が必要かもしれませんね。そこだけ気を付けて、来年の東京モノレールまつりにはぜひ参加してみてください。モノレールの違った一面が見られるはずです。
東京モノレールの社員食堂でカレーを味わう

(山根大地/イベニア)
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