職場でマウンティングされたら逆に感謝しろ【Testosteroneの筋肉仕事術】

「筋トレで世の中の悩みはほぼ全て解決できる」と説き、Twitterフォロワーが28万人を超えるマッチョ社長・Testosterone。本連載では、世の中の悩める男性に喝を入れ、筋トレによるライフハックを提案します。

人間関係において、「自分のほうが上位である」と格付けする“マウンティング”。特に女性の間で盛んに行われていると聞くが、これを読んでくれている男性諸君も人ごとではないかもしれない。それに、マウンティングまでいかなくても、自慢や承認欲求を満たすことに利用されてしまうケースは少なくないだろう。ということで、今回は職場でのマウンティングや自慢してくる人への対処法をお伝えしたい。

マウンティングには「感謝の気持ち」を

「対処法」と銘打っておきながら、出鼻をくじくようで申し訳ないが、現状に満足している人ならマウンティングされても気にならないはずだ。例えば、君が「出世が決まり、子どもが生まれた」というハッピーな状況で、同僚にマウンティングや自慢をされてもなんとも思わないだろう。反対に、マウンティングされてイラッとするということは、現状に満足できていない証拠である。

もし身体が引き締まって腹筋も割れている人が「お前、デブだな！」と言われたところで的外れだからなんとも思わないはずだろ？

ものは考えようで、マウンティングされてイラッとしたなら「自分が満足していない部分を気付かせてくれた」「自分が努力すべきことを教えてくれた」と思えばいい。イライラしても何も始まらないし解決しない。いっそのこと、「気づかせてくれてサンキュー」とでも思って、解決するように努力するのが賢い選択と言えるだろう。

悪意あるマウンティングや自慢は無視　まじめに取り合うな！

ただし、相手が明らかに悪意を持っている場合は取り合う必要はない。彼らの目的は、君の気分を害し、足を引っ張ることだからだ。そんなやつらに君の機嫌をコントロールさせてはいけない。
そもそも、マウンティングや人の悪口を言うやつらなんて不満を抱える人間ばかりだ。人と比べることや自慢することでしか不満を発散できないかわいそうな人たちである。自分の生活に満足していたら、わざわざ人に言わない。相手をする必要なんてないし、もしムキになってまともに向き合えば、君も同じ土俵に立つことになる。適当に「すごいですね！」とか「さすがだね」とか言ってあしらっておけばいい。それくらい大きな器を持っておこう。

君も知らず知らずのうちにマウンティングしていないか？

今回のテーマは、マウンティングされたときの対処法だが、逆に、マウンティングしてしまう人もいると思う。そういう人は筋トレがおすすめだ。
筋トレは自分との戦いである。楽々こなせるトレーニングを続けていても筋肉は大きくならないし、自分の限界を突破した先に成長が待っている。つまり、昨日の自分を超えないといけないのだ。ライバルは隣にいるトレーニー（トレーニングしている人）ではなく自分なのだ。他人と比べる必要なんてないし、そんなことをしていても意味はない。

もちろん、ジムで自分より大きな筋肉やゴツい身体を見てうらやましいと思うことはある。だが、努力がものを言う世界なので、次の瞬間に「自分も負けてらんね―」「俺もやってやるぞ」とモチベーションが上がっていく。そもそも、ジムに来ている人たちはそれぞれ目的が違う。プロアスリートから、日々の運動不足解消が目的の一般人まで幅がある。本気で鍛えている人だって目的は大きく違っていて「とにかく大きい筋肉を」「腹筋を割りたい」「スポーツの補強」と目的はさまざまである。そういった状況では、他人と比べたって何の意味もないのだ。

加えて、筋トレの場合、上のレベルの人たちを見ていたらキリがない。ちょっとやそっと筋トレしたくらいでは自慢する気すら起きなくなる。自慢するのが恥ずかしくなってくるのだ。それよりも重視されるのは、いかにハードに追い込んでいるかだったりいかに真面目に取り組んでいるかだったりする。「ジムで筋トレ」と聞くとマウンティングが横行している空間と思いがちだが、そんなことはないのだ。

マウンティングにせよ自慢にせよ、他人と相対的に比べている限り一生満足することはできない愚かな行為だ。

そんな状況はつらいし、精神衛生上もよくない。もしマウンティングや自慢している人がいても基本的に無視すればいいし、イラっとしてしまうなら「自分はまだまだ未熟ものだな」と反省しながら自分の改善点をあぶり出してくれたことに感謝するといい。
（Testosterone）