先日、ゲスの極み乙女・川谷絵音がベッキーとの“過ち”について「なかなか色あせないね…」と自嘲気味に回顧したことが話題となりました。
ことさら世間にセンセーショナルな印象を与えた川谷の場合に限らず、芸能人の不貞報道というのは、後々まで語り継がれるものです。それは、運よく結ばれたカップルにしても同じこと。
特にネット社会の現代においては、不倫が報じられたことのあるタレントの一覧など、簡単に閲覧できてしまいます。
榎本加奈子も、そんな道ならぬ恋の果てに結婚したタレントの一人。2004年春。当時プロ野球選手だった佐々木主浩との不倫報道はなかなかのインパクトがありました。
1995年、「雪見だいふく」のCMでデビュー
今ではすっかり表舞台に顔を出さなくなった榎本加奈子ですが、かつてはドラマにバラエティに引っ張りだこの人気タレントでした。
デビューのきっかけとなったのは、1995年に放送されたロッテ「雪見だいふく」のテレビCM。当時14歳の榎本は、クリクリとした大きな目・鼻・口・耳が特徴的な、いかにも清純派アイドル然としたルックス。その容貌はどことなく利発そうな雰囲気を漂われていました。
一世を風靡した「エリカがたとえてあげる」
このコマーシャルで注目を浴びた榎本は、テレビドラマにも進出します。最初に出演したのは、『家なき子2』(日本テレビ系)。
同作において榎本は、安達祐実演じる主人公・相沢すずを徹底的にいじめるお嬢様・木崎絵里花役を熱演。絵里花といえば、すずに向けて発せられる「エリカがたとえてあげる」の決め台詞でお馴染みです。
「エリカが優雅な白鳥なら、あなたはゴミ箱を漁るカラス!」
「エリカが輝くダイヤモンドなら、あなたは道端で蹴られるただの小石!」
「エリカがスポットライトを浴びるプリマドンナなら、あなたはエリカを観に来たお客さんのもぎり係!」
「エリカが美しい桜の木なら、あなたたち偽物は、花見客の下にひかれるゴザ!」
なんというバリエーション・語彙の豊富さでしょうか。演技経験がほとんどないため、舌足らずな棒読みで放たれたこれらのフレーズは、当時の視聴者に絶大なインパクトを与え、全国の小学生がこぞってマネしたものです。
主演ドラマが3本公開された98年~99年
このエリカ様役がハマりにハマって、榎本は一気にブレイク。以降は、『木曜の怪談』(1995年・フジテレビ系)、『イグアナの娘』(1996年・テレビ朝日系)などの話題作に次々と出演し、『おそるべしっ!!!音無可憐さん』(1998年・テレビ朝日系)、『P.A. プライベートアクトレス』(1998年・日本テレビ系)、『可愛いだけじゃダメかしら?』(1999年・テレビ朝日系)では主演もつとめていました。
同時に歯に衣着せぬ強気なキャラでバラエティでも活躍。90年代後半から00年代初期にかけては、さまざまな番組で彼女の姿をよく見かけたものです。
2004年に不倫と妊娠が発覚
しかし、次第にテレビであまり見かけなくなり、久しぶりに名前を聞いたと思ったら、まさかの不倫報道。お相手は当時シアトル・マリナーズから横浜ベイスターズに復帰したばかりの大魔神・佐々木。しかも結婚中だった佐々木の子を身籠っていたとあって、かなりの批判にさらされていました。
しかし、次第に榎本へのバッシングは軟化。2005年5月には前妻と別れた佐々木と正式に入籍し、2人で細木数子の番組へ出演するなど、仲睦まじい姿も披露していました。
順風満帆に見えたものの、近年、佐々木の連れ子と榎本との不和が報じられるなど、未だ私生活におけるゴタゴタの噂が絶えない榎本。やはり、不倫交際から本当の幸せを掴むのは、一筋縄ではいかないのでしょうか。
(こじへい)
※文中の画像はamazonより佐々木主浩―メジャーをゆるがす大魔神 (シリーズ・素顔の勇者たち)