欽ちゃんが後継者に指名した香取慎吾
欽ちゃんこと萩本欽一は、全盛期に多数の冠番組を持ち、視聴率100%男”と呼ばれていた超人気タレント。香取と初めて会ったのは1988年、『欽きらリン530!!』(日テレ系)のオーディションで、萩本が47歳で香取は13歳のときだ。
1979年、『欽ちゃんの爆笑仮装コンテスト 全日本仮装大賞』という名で、萩本の単独司会でスタートしていた番組に香取が加わり、コンビで司会をするようになったのは2002年の第65回以降になる。これは、1994年の『よ!大将みっけ』(フジテレビ系)で萩本が香取のバラエティセンスを認め、『全日本仮装大賞』の後継者として香取を指名したからだという。
このとき萩本は60歳、年齢を考えて「俺をおろして慎吾にしてくれないか」と要望したことを明かしている。
香取慎吾のバラエティに富んだ仮装
『全日本仮装大賞』は、旬の人物、話題の施設、歴史上の人物、映画、モノなど、様々なテーマからアイディアを見つけ、身体全体を使ってオリジナルな仮装を競う。勝俣州和、又吉直樹、猫ひろし、髭男爵、パパイヤ鈴木ら、多くの芸能人が仮装で出演しているほか、司会者、審査員も仮装で登場していたことも。
香取も萩本とあわせて、マイケルジャクソンや坂本龍馬、ダルビッシュ有、松井秀喜、中田英寿など、様々な有名人に扮した。
カトルドトランプ氏の仮装は本物そっくり!?
『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の「BISTRO SMAP」の試食コーナーでも、ゲストにちなんだ仮装で登場しコントをするのが定番だったが、これも『全日本仮装大賞』の経験があってこそ。
ジャニーズ退所後のAmebaTVの特別番組『72時間ホンネテレビ』でも、トランプ大統領の来日に便乗して、金髪のかつらに特殊メイクを駆使して"カトルドトランプ氏"に扮し浅草に登場。「遠目で見るとまるで本人!」と話題になった。
仮装は香取の得意芸のひとつに
「慎吾ちゃんが一緒だと楽しい」と『全日本仮装大賞』を長年続けてきた萩本は、自分の引退後のことを考えて、「ゆくゆくは司会を慎吾に譲りたい」と周囲に話しているそう。
2017年夏の24時間テレビ内での仮装大賞コーナーに香取が出演しなかったことから、正月恒例の『全日本仮装大賞』の今後が注目されている。しかし、香取といえば仮装のイメージが強く、仮装を自分のものにして芸のひとつとしていることは、師匠である萩本も喜んでいるだろう。
(佐藤ジェニー)