社長と一緒にランチで“男度”上げる サニーサイドアップの取り組み
(c)株式会社サニーサイドアップ

PR会社のサニーサイドアップには一風変わった制度がある。それは、抽選で毎月一人の社員が、社長と一緒にランチができるという制度である。
この制度は社長とランチをして“男度”を上げるためのものであるため、「オトコドアップ制度」と名付けられている。この制度について、実際社長とランチした社員のエピソードや効果を聞いてみた。

社長とランチできる制度「オトコドアップ制度」とは


社長と一緒にランチで“男度”上げる サニーサイドアップの取り組み
(c)株式会社サニーサイドアップ

サニーサイドアップにある32の面白い社内制度の中の一つ「オトコドアップ制度」は、月に一度の全社朝礼で抽選に当選した社員が、次原悦子社長に好きな食事をリクエストでき、一緒にランチできる制度だそうだ。普段話す機会が少ない社長とのランチ交流を通じて、“男度”をアップすることができるという。

サニーサイドアップの担当者によると、「サニーサイドアップの社員らしくあってほしい」という願いから、社長と現場社員のコミュニケーションの場として本制度を活用しているそうだ。

別制度で「オンナドアップ制度」もある。これは同じように抽選に当選した社員が、指定の美容系サロンで施術を受けられる制度である。これには「しなやかに美しく生きてほしい」という会社の想いが込められているという。

ちなみに同社はダイバーシティを推進しているため、オトコドアップ制度・オンナドアップ制度どちらの制度に応募するかは自己申告となっているそうだ。

オトコドアップ制度のエピソード


公式サイトによるとオトコドアップ制度では、社長の家に招待され、社長の手作りデザートを食べた社員もいるとのこと。他にどんな風に社長とランチを楽しんだ社員がいたのだろうか。サニーサイドアップの担当者は2つのエピソードを教えてくれた。

「この制度は、当選者がもう一人社員を連れて行くこともできます。当選した男性社員が付き合っていた女性社員を連れていき、社長の前でプロポーズをしました。
女性社員が社長と仕事で関わる機会が多かったこともあり、お世話になっている社長の前でプロポーズしようと決めたそうです。女性社員は海外で働くため、退職が決まっており、その後退職しましたが、日本と海外の遠距離恋愛の後、2人は見事、今年結婚しました」

「また、社長はイベント好きということもあり、会話の中で何気なくハワイ旅行でプロポーズをすると告げたある男性社員には、素敵な旅行・プロポーズになるようにと、弊社が運営しているオールデイカジュアルダイニング『bills Hawaii』の担当者とその男性社員をつなぎ、食事のコーディネートをしたそうです。これもオトコドアップ制度の一環です。食事はもちろん、彼女(現:奥さん)の名前にちなんだ百合の花を手配するなど社長ならではのアレンジを加えたとのことです」



オトコドアップ制度の効果とは?


会社としては、オトコドアップ制度によってどのような効果がもたらされるのだろうか。

●社長を楽しませることでコーディネート力がアップ
「ランチの場所は当選者が決めるので、社長が会食などでは行かないであろうラーメン屋をあえて選ぶ社員もいるなど、どうしたら社長と楽しい時間を過ごせるか、コーディネート力を試す意味でもオトコドアップができる制度になっています」

●社長との会話の中で心に響く言葉があることも
「ランチでは、仕事の話や、プライベートの話などさまざまな話を社長と繰り広げられます。出産を控えた奥さんがいたある若手社員は、社長からの『父親になったら仕事への意識も変わるわよ』という言葉がすごく心に響いたとのことです。思わぬところで社長の人柄やアイディアに触れることも多々あり、社長とコミュニケーションがとれる貴重な時間になっています」

●社員同士のコミュニケーション活性化
「同伴もOKなので、モチベーションが下がっている後輩や新しく入った新メンバーを連れてランチに行くこともあり、社員同士のコミュニケーションにもつながっています」


取材協力
株式会社サニーサイドアップ
「たのしいさわぎをおこしたい」をスローガンに、戦略PRをはじめ、PR視点を活かしたプロモーション、スポーツマーケティング等、独自の発想・ノウハウで世の中に様々なムーブメントを送り出し続けているPR会社

(石原亜香利)
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