90s

「ねこぢる」を振り返る 不条理描写がウケた「ガロ系」漫画家

1998年春ごろ、近所の古本屋へふらっと立ち寄った時のことです。店主のおばさんが古くからの馴染みらしき客に、こんな話をしていました。「死んじゃってからねこぢるさんの漫画人気出てるから、あんまし今置いてないのよね~」。

当時、急逝の報がさまざまなメディアでさかんに伝えられていたため、「あのネコの漫画だ」とすぐに分かりました。それと同時に、「あの作品が、街はずれの古本屋で品薄になるほど売れているのか」と、週刊少年ジャンプの正統派な少年漫画しか読んでいなかった筆者にとっては、不思議に感じられたものでした。

「鬼畜系」ブームに乗って売れたねこぢる


この時のねこぢるブームは急逝にともなう特需だったのですが、その背景をもう少し深く堀下げていくと、「ガロ系」「鬼畜系」というキーワードが見えてきます。

ねこぢるは、いわゆる「ガロ系」の漫画家。「ガロ系」とは、1964年から2002年にかけて青林堂が刊行していた雑誌『ガロ』に掲載されていたナンセンスな作風の漫画のことであり、代表的な作家でいうと、蛭子能収・つげ義春などが挙げられます。
1990年代には、「鬼畜系」と呼ばれる反社会的行為・残酷描写が含まれるインモラルな表現活動がサブカルチャーとして隆盛を誇り、そのムーブメントに「ガロ系」は親和性を発揮したのです。

「鬼畜系」の流行には、「世紀末」という時世柄も大きく関係していました。その沸点は1995年。阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件があった年です。

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