今年デビュー10周年を迎え、紅白歌合戦初出場が決まったHey! Say! JUMP。
2007年11月、シングル『Ultra Music Power』でデビュー。
名前のごとく全員平成生まれ、Hey! Say! 7(山田涼介、中島裕翔、知念侑李、岡本圭人の1993年生まれ)と少しお兄さんのHey! Say! BEST(薮宏太、八乙女光、有岡大貴、伊野尾慧、高木雄也)で構成されている。

山田涼介は、映画『鋼の錬金術師』で主演し、中島裕翔は映画・ドラマに多数出演、どちらも俳優として一目置かれる存在に。伊野尾慧は『めざましテレビ』木曜パーソナリティ、『メレンゲの気持ち』MC、八乙女光と有岡大貴は『ヒルナンデス!』火曜レギュラーなどなどレギュラー番組は多く、いまや毎日のようにテレビでメンバーを見かけるほど。

現在は、2018年1月1日で千秋楽を迎える3大ドームツアー『Hey! Say! JUMP I/Oth Anniversary Tour 2017-2018』の最中でもある。順風満帆で歩んできたかのように見えるHey! Say! JUMPだが、実は脱退問題を乗り越えてきた過去がある。

今でもジャニーズグループいちのメンバー数・9人組という大所帯であるが、実はデビュー当時はもう一人多い10人組だった。

先日の『ベストアーティスト2017』では、「グループの“結束力”をご覧いただけるスペシャル企画」として、山田涼介以外のメンバーが仕掛け人となり、中島裕翔がグループを辞めたいと告白、山田の反応を見るというドッキリが仕掛けられた。このドッキリを見たJUMPファンは「素晴らしいグループ愛に泣けた」「不快なドッキリ」「以前の脱退騒動を思い出す」と賛否両論。

NEWSやJUMP、そして2年前の『ベストアーティスト2015』で突然田口淳之介が脱退、事務所の退所を発表した苦い思い出があるKAT-TUNファンにとっては、“脱退”は笑えるドッキリやジョークではないのだ。

Hey! Say! JUMP最年少の人気メンバーのスキャンダル


脱退した森本龍太郎はグループ最年少のメンバーだった。2004年に番組のオーディション企画で合格し、ジャニーズ事務所に入所。ジャニーズJr.として活動し、いくつかのグループに所属した。あどけない可愛いルックスで人気があったメンバーの一人だ。

2007年、小学6年生のときにHey! Say! JUMPのメンバーとしてデビュー。ドラマ、舞台、バラエティ番組でも活躍した。

しかし2011年、森本が16歳のとき、女性週刊誌に喫煙するアップの写真が大きく掲載された。これを受けて本人も喫煙を認めたことから、ジャニーズ事務所が“無期限活動休止処分”を発表。同年、ジャニーズ事務所や本人から何の正式発表もないまま、事務所の公式サイトから森本龍太郎の名前がひっそりと消された。

ジャニーズ退所後、芸能活動を再開


ファンにとっては口に出さなくても忘れられない、人気メンバーの脱退事件。
あれから数年が経った2015年に、森本はツイッターとブログを開始し、YouTubeチャンネルも開設。そして2016年4月、4人組のダンスボーカルユニット・ZEROのメインボーカルとして約4年ぶりに芸能活動を再開した。ZEROは、ゼロからのスタート、初心を忘れずにという気持ちから名付けたという。

そして今年、月刊誌『JUNON』で久しぶりにインタビューに答え、ファンに期待を裏切ってしまったことを謝罪。“無期限活動休止処分”のまま消えてしまったことから、「いつかは戻ってくる」と信じているファンに対し、あらためて現状を伝えなければならないという気持ちになったという。

当時、ストーカーに悩まされて自暴自棄になり喫煙してしまったこと、発覚後は一人で悩み、「もう生きていてもしょうがない」と何度も自殺を考えたことも告白している。

高校卒業後、ハワイに語学留学していたとき、格闘技団体『パンクラス』との出会いがあり、活動を再開するきっかけになったという。「今後はなによりファンの皆さんのために、ファンの皆さんが喜ぶようなエンターテインメントをつくっていきたい」と語っている。

なお、弟の森本慎太郎は、ジャニーズJr.内ユニットのSixTONES(ストーンズ)の人気メンバーとして、『ザ少年倶楽部』や、音楽番組にも先輩のバックで出演。SixTONESには、辞めジャニの田中聖の弟・田中樹や、京本政樹の息子・京本大我もいる。

SixTONESはジャニーズで次期デビュー有力候補のグループだけに、こちらにも今後注目だ。
(佐藤ジェニー)
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