
最近ではお城めぐりや城郭めぐりが一大ブームになりつつある。そんななか、「お城EXPO2017」が2017年12月22日~24日の3日間、パシフィコ横浜にて開催された。
開会式にはひこにゃんも登場

今回のイベントにはひこにゃんやくまモンをはじめ、各地のゆるキャラも参加していた。日程によって会えるゆるキャラや見られるステージが違ってくる。
ひこにゃんは彦根藩2代藩主・井伊直孝を寺の門前で手招きし、雷雨から救ったと伝わる招き猫がモチーフなので、井伊家とは縁が深いのだとか。
お城の屋根の上に立つVR展示も

「城めぐり観光情報ゾーン」としてブースが並ぶのは日本100名城・続日本100名城に選定された城郭の関連団体で、今回は45ブースの出展があった。
今回驚いたのは、デジタルを使った展示が多いこと! デジタルといっても、普通にモニターに動画を映すというものではなく、スマホやタブレットを利用したVR(バーチャルリアリティ)だ。

松本観光コンベンション協会のブースにあったVRは松本城の屋根の上に立っている体験ができるもので、360度ぐるっと周囲の映像を楽しむことができる。自分の向いた方向へ見ている映像も動く。違和感なく見られて面白いので、いろんなところを向いてみたくなる。

城めぐり観光情報ゾーンではのぞき込むVRを体験できるブースが多かった。お城そのものは残っていない場所でも、VRを使えばバーチャルで体験できるという仕組みは、相性がいいのかもしれない。
カードを使ったAR体験ができるブースもあった。

カードを読み込むとお城が立体的に表れるというもの。

現れるのはお城だけではない。手のひらに馬に乗った武将が現れるものも。しかもこの武将、ただ現れるだけではなくどこかに走り去ってしまうのだ。いなくなったと思うと、また手のひらに湧き上がってくる(そして去って行く)。楽しい。
武将占いをやってみた
お城EXPOなので、当然ながら今回のイベントには各地のお城がたくさん出展していた。その中にはお城で結婚式を挙げることができる岸和田城や、2010年に奥平家子孫から売却され、日本で唯一民間企業が持つお城・中津城のブースもあった。


名古屋城のブースには織田信長公も。気さくに話してくれるけど言葉使いが完全に武将のもの。徹底しているなぁ。
名古屋城は10年におよぶ復元計画の最終章として、本丸御殿完成公開を2018年6月8日に決定している。

松江ブースでは武将占いができた。占いはYES・NOチャートで答えるもの。答えた結果で伊達政宗や武田信玄など、自分がどの武将に近いのかがわかる。チャート結果で出た武将の名言を習字でなぞり、札にしてもらい、持ち帰ることができるというもの。ちなみに私は上杉謙信だった。
熊本城の本丸御殿の瓦も展示され、熊本城復興支援コーナーも作られていた。


今回のお城EXPOは展示や出展ブースの他にも、お城ジオラマ・お城模型展や日本100名城&続日本100名城パネル展、厳選城絵図展、特別展示として武将・真田信繁の書など、展示物も見ごたえがあるものばかり。
日本城郭検定特別編お城EXPO検定 2017の検定が受験できたり、厳選プログラムとしてお城のスペシャリストたちが登壇する講演会やフォーラム、トークショーなども開催され、3日間で延べ約19,100人が来場。会場はすごい熱気に包まれていた。
(すがたもえ子)