最近「攻めている」と話題のEテレが、今度は『NHKスペシャル』とコラボ！
1月4日に放送される特集番組のタイトルは、「うんこ 知って得する！驚きの腸パワー」。
2017年に流行ったものといえば、「インスタ映え」「忖度」「ブルゾンちえみ with B」、そして「うんこ漢字ドリル」……。
でも、なぜNスペとのコラボで、あえて「うんこ」を？
NHK制作局 青少年・教育番組部ディレクターの細川啓介さんは言う。
「超巨大な規模で制作されるNHKスペシャル『人体』とコラボできたらいいな、という話は以前から出ていたのですが、昨年、フランスの番組見本市に出張した際、Nスぺ『人体』のチーフ・プロデューサーと会い、海外のメディア向けに行ったプレゼンを見たんです。そのとき、8Kで撮られた血管の映像などに圧倒され、『もっとたくさんの人に見てもらいたいな』と思ったのがきっかけです」
しかし、やっぱりなぜそこで「うんこ」……？
「Nスぺを普段見ない人には、もしかしたらせっかくの企画も届かないのでは……という思いもありました。プレミアム感のあるNスペの『人体』ですが、とっつきやすさ、Nスぺの王道感を『いじる』ということを売りとする企画として、『人体くん』を思いつきました」
具体的に企画を進めるなかで、Nスぺチーム側から、第1集の「腎臓」と、第4集の「腸」のあたりで盛り上げてほしいという依頼があった。
そこで、「腎臓」⇒おしっこ、「腸」⇒「うんこ」をテーマにしたら面白いんじゃないかという発想から、「人体くん・第1集おしっこ、第2集うんこ」を制作することになったという。
「『ただのNスぺの広報番組にはしたくない』という思い、『おしっこ・うんこは子どもが人体の不思議を知る絶好の入口だ』という思い、『うんこ漢字ドリルの人気に乗っかろう』という思い、そして『自らをうんこディレクターと名乗ってみたい』という思いもありました」
企画を聞いたときの、スタッフや出演者の反応はどんなものだったのか。
「まず、NスぺのCPからは『強烈やな……』というリアクションだけ（笑）。それから『もう好きなようにやって』というお言葉をいただきました。また、Nスぺ第1集・腎臓の回を担当したディレクターからは、『こっち（うんこ）のほうが話題になる気がする』と言われました。局内のエレベーターなどで打ち合わせをしていると、飛び交う単語が『おしっこ』『うんこ』なので、みんなに顔をしかめられました…… 」
また、MC役の武井壮からは「この企画大丈夫ですか？」「うんこじゃなくて、うんちのほうがいいんじゃないですか？」などの心配の声も。
さらに、ゲストのみちょぱからは逆に、「そこまで言って大丈夫？」というくらい、自身の便についての赤裸々トークをしてもらったという。
「ちなみに、小便小僧の番組キャラクター『人体くん』の声を担当した、よゐこ有野さんからは、第1集おしっこの収録をした後日、『武井さんやロッチ（第1集で腎臓くん、第2集で腸くんとして出演）と別の現場で会ったんやけど、あの番組なんやったんやろうなーって話してた』と言っていただき、出演者のみなさんの心にも爪痕を残す番組になったんだなとうれしかったです」
見どころのひとつは、ロッチが着ぐるみで「大腸くん」「小腸くん」というキャラにふんし、アナログに腸の働きについて解説するところ。
「この着ぐるみをどんなフォルムにするかすごく悩んだのですが、デザイナーが、すごくトリッキーなアイデアを出してくれて、あまり見たことのない気持ち悪い着ぐるみができました。中岡さんの小腸くんは見ものです（笑）。また、ミクロな世界で見てもよくわからない腸内細菌の仕組みについては、学園もののコント演出でわかりやすくしました」
さらに、Nスぺとのコラボにより、Nスぺの高精細映像も放送前に先出しで使わせてもらえるという、豪華なオマケつき。その映像には、人体くん（有野）の関西弁のナレーションをつけ、ポップにするように心がけたという。
「こうした演出で、科学が苦手、と思っているような子どもや親世代にも興味を持ってもらい、本家『人体』も見てもらいたい、『人間の体ってすごい！』って感じてもらいたいというのが制作者の願いです」
番組では、うんこで分かる簡単健康チェック法や、世界が注目する驚きのうんこ活用法などを、NHKスペシャル「人体」の高精細映像を交えながら楽しく解説するそう。
前代未聞の30分丸々使った「うんこ」番組に、要注目だ。
（田幸和歌子）
「人体くん～第2集 うんこ～」
NHK Eテレ 1／4（木）18：20～18：49 放送
「NHKスペシャル 人体」公式サイト
1月4日に放送される特集番組のタイトルは、「うんこ 知って得する！驚きの腸パワー」。
2017年に流行ったものといえば、「インスタ映え」「忖度」「ブルゾンちえみ with B」、そして「うんこ漢字ドリル」……。
確かに、うんこはいま、キテるかもしれない。
でも、なぜNスペとのコラボで、あえて「うんこ」を？
「おしっこ・うんこは子どもが人体の不思議を知る絶好の入口」
NHK制作局 青少年・教育番組部ディレクターの細川啓介さんは言う。
「超巨大な規模で制作されるNHKスペシャル『人体』とコラボできたらいいな、という話は以前から出ていたのですが、昨年、フランスの番組見本市に出張した際、Nスぺ『人体』のチーフ・プロデューサーと会い、海外のメディア向けに行ったプレゼンを見たんです。そのとき、8Kで撮られた血管の映像などに圧倒され、『もっとたくさんの人に見てもらいたいな』と思ったのがきっかけです」
しかし、やっぱりなぜそこで「うんこ」……？
「Nスぺを普段見ない人には、もしかしたらせっかくの企画も届かないのでは……という思いもありました。プレミアム感のあるNスペの『人体』ですが、とっつきやすさ、Nスぺの王道感を『いじる』ということを売りとする企画として、『人体くん』を思いつきました」
具体的に企画を進めるなかで、Nスぺチーム側から、第1集の「腎臓」と、第4集の「腸」のあたりで盛り上げてほしいという依頼があった。
そこで、「腎臓」⇒おしっこ、「腸」⇒「うんこ」をテーマにしたら面白いんじゃないかという発想から、「人体くん・第1集おしっこ、第2集うんこ」を制作することになったという。
「『ただのNスぺの広報番組にはしたくない』という思い、『おしっこ・うんこは子どもが人体の不思議を知る絶好の入口だ』という思い、『うんこ漢字ドリルの人気に乗っかろう』という思い、そして『自らをうんこディレクターと名乗ってみたい』という思いもありました」
出演者から心配の声も
企画を聞いたときの、スタッフや出演者の反応はどんなものだったのか。
「まず、NスぺのCPからは『強烈やな……』というリアクションだけ（笑）。それから『もう好きなようにやって』というお言葉をいただきました。また、Nスぺ第1集・腎臓の回を担当したディレクターからは、『こっち（うんこ）のほうが話題になる気がする』と言われました。局内のエレベーターなどで打ち合わせをしていると、飛び交う単語が『おしっこ』『うんこ』なので、みんなに顔をしかめられました…… 」
また、MC役の武井壮からは「この企画大丈夫ですか？」「うんこじゃなくて、うんちのほうがいいんじゃないですか？」などの心配の声も。
さらに、ゲストのみちょぱからは逆に、「そこまで言って大丈夫？」というくらい、自身の便についての赤裸々トークをしてもらったという。
「ちなみに、小便小僧の番組キャラクター『人体くん』の声を担当した、よゐこ有野さんからは、第1集おしっこの収録をした後日、『武井さんやロッチ（第1集で腎臓くん、第2集で腸くんとして出演）と別の現場で会ったんやけど、あの番組なんやったんやろうなーって話してた』と言っていただき、出演者のみなさんの心にも爪痕を残す番組になったんだなとうれしかったです」
見どころのひとつは、ロッチが着ぐるみで「大腸くん」「小腸くん」というキャラにふんし、アナログに腸の働きについて解説するところ。
「この着ぐるみをどんなフォルムにするかすごく悩んだのですが、デザイナーが、すごくトリッキーなアイデアを出してくれて、あまり見たことのない気持ち悪い着ぐるみができました。中岡さんの小腸くんは見ものです（笑）。また、ミクロな世界で見てもよくわからない腸内細菌の仕組みについては、学園もののコント演出でわかりやすくしました」
さらに、Nスぺとのコラボにより、Nスぺの高精細映像も放送前に先出しで使わせてもらえるという、豪華なオマケつき。その映像には、人体くん（有野）の関西弁のナレーションをつけ、ポップにするように心がけたという。
「こうした演出で、科学が苦手、と思っているような子どもや親世代にも興味を持ってもらい、本家『人体』も見てもらいたい、『人間の体ってすごい！』って感じてもらいたいというのが制作者の願いです」
番組では、うんこで分かる簡単健康チェック法や、世界が注目する驚きのうんこ活用法などを、NHKスペシャル「人体」の高精細映像を交えながら楽しく解説するそう。
前代未聞の30分丸々使った「うんこ」番組に、要注目だ。
（田幸和歌子）
「人体くん～第2集 うんこ～」
NHK Eテレ 1／4（木）18：20～18：49 放送
「NHKスペシャル 人体」公式サイト
