近年、人気が高い深海生物。例えば十年前はマイナーだったダイオウグソクムシも、雑誌やテレビで特集され、そのカワイイ(キモカワイイ?)姿にファンも多いのだとか。
そんな生物と触れあえる「ゾクゾク深海生物2018」が、東京・池袋のサンシャイン水族館で開催中。水族館の本館入場料のみで見ることができます。
中に入ると、まずハリイバラガニが目に飛び込んできました。カラの硬そうな感じやトゲトゲしさから、深海生物らしさを感じます。
サンシャイン水族館・広報の大浦さんによると「採集状況によって展示生物は変わってきます。今のタイミングは甲殻類が多いです」とのこと。
ちなみに、このイベントが冬場の開催であるのには理由があります。普段は冷たい深海にいる生物が、冬になると水が冷えた浅いエリアにも行動を広げ、採集しやすくなるからだそうです。
奥に進むとダイオウグソクムシ! その横には、裏側をじっくり観察できる標本も展示されています。
そう、「標本」も今回の見所。生きたままの展示が困難な深海生物や、成長する前の小さい姿などを見ることができます。
メナガグソクムシはもともと体長数センチしかない、小柄の深海生物。大型の深海生物に寄生してその血液をエサにするそう。
世界一脚が長いタカアシガニも、大きくなる前は5センチくらいでヒトの指くらいの長さ。近くには生きたタカアシガニもいますので、見比べても楽しいでしょう。ほかにも、メンダコ、ギンザメ、ユウレイイカなどの珍しい深海生物の標本が並んでいます。
ちなみに、人気の深海生物の1つにメンダコがいます。採集が難しい上にデリケートな生物であるため、今回取材時には間に合いませんでしたが、翌日からは無事展示がされたそうです。こういう採集状況による展示の違いも、水族館ならではの楽しみかもしれません。
また開催期間中は、深海生物に直接触れるゾクゾクタッチというイベントが1日2回開催されます。
(料金300円。各回20人まで受付)。
せっかくの機会なので、「深海生物なんて触ったことないです! なんか怖そう……」とビビっていた女性記者に体験してもらうことに。別途専用の水槽が用意されており、冷水の中に指を入れていきます。
このイベント、土日は受付が満員になるほどの人気。特に親御さんよりもお子さんがタッチを楽しんでいるようです。
まずはオオコシオリエビ。「エビ」という名前ではありますが、ヤドカリの仲間です。
「なんか細くて折れそうですね」
こんな細い身体で、水圧がかかる海底ではどう生活しているんだろうか、と興味も湧いてきます。
お次は、オキナマコ。
「そんなにヌルヌルしてないんですね」
スタッフの方のお話では海沿いにいる食用のナマコとは違い、深海のオキナマコはさほどヌルヌルしていないとのこと。
最後はオオグソクムシにもタッチ。
「小さいから意外と平気でした。ツンツンしてかわいいかも!」
どうやら、深海生物への心理的抵抗も消えたようです。
大浦さん曰く、サンシャイン水族館のイベントの中でも、このように生物とタッチできるのは珍しい企画とのこと。触れ合うことで、あまり知られていない深海生物をより身近に感じて欲しい、という狙いがあるそうです。
そして、今回の開催にちなんだ限定フードやグッズも展開しています。
まずは、フードメニュー。
包み紙に貼られているシールもかわいいアンコウラップサンド。なんと“ブラックデビルフィッシュ”とも呼ばれる、恐ろしい姿をしたペリカンアンコウの竜田揚げが材料。しかし、味はチキンと言われても分からないかもしれません。淡白な味わいに、梅とタルタルソースを使用したソースがマッチしてより食欲が増します。
一方、ミドリフサアンコウケーキには深海魚は使われていませんが、表情やトゲトゲなどアンコウをリアルにかたどっています。
食べるのを躊躇するかわいさですが思いきって割ってみると、ムースの中に果肉入りソースがたっぷり。こちらも味は満点です。
なおカフェの一角にはこたつ席もいくつか設置されており、くつろぎながら食事が楽しめます。こたつはとても暖かくいやされました!(~3月10日まで)
グッズも充実。まずはオリジナルミドリフサアンコウがま口(864円)。
また、リアルなダイオウグソクムシスリッパも人気。こちらはサンシャイン水族館オリジナル商品だそうです。
インスタ映えにも最適(?)なフォトスポットもあって、楽しめますよ!
「深海生物の世界って楽しそう」と思った方は、ぜひサンシャイン水族館へ足を運んでみてください。「ゾクゾク深海生物2018」は3月11日まで開催中です。
(高柳優/イベニア)
サンシャイン水族館提供
そんな生物と触れあえる「ゾクゾク深海生物2018」が、東京・池袋のサンシャイン水族館で開催中。水族館の本館入場料のみで見ることができます。
珍しい深海生物とガラス越しのご対面!
中に入ると、まずハリイバラガニが目に飛び込んできました。カラの硬そうな感じやトゲトゲしさから、深海生物らしさを感じます。
サンシャイン水族館・広報の大浦さんによると「採集状況によって展示生物は変わってきます。今のタイミングは甲殻類が多いです」とのこと。
ちなみに、このイベントが冬場の開催であるのには理由があります。普段は冷たい深海にいる生物が、冬になると水が冷えた浅いエリアにも行動を広げ、採集しやすくなるからだそうです。
奥に進むとダイオウグソクムシ! その横には、裏側をじっくり観察できる標本も展示されています。
そう、「標本」も今回の見所。生きたままの展示が困難な深海生物や、成長する前の小さい姿などを見ることができます。
メナガグソクムシはもともと体長数センチしかない、小柄の深海生物。大型の深海生物に寄生してその血液をエサにするそう。
世界一脚が長いタカアシガニも、大きくなる前は5センチくらいでヒトの指くらいの長さ。近くには生きたタカアシガニもいますので、見比べても楽しいでしょう。ほかにも、メンダコ、ギンザメ、ユウレイイカなどの珍しい深海生物の標本が並んでいます。
ちなみに、人気の深海生物の1つにメンダコがいます。採集が難しい上にデリケートな生物であるため、今回取材時には間に合いませんでしたが、翌日からは無事展示がされたそうです。こういう採集状況による展示の違いも、水族館ならではの楽しみかもしれません。
メンダコ:サンシャイン水族館提供
深海生物と本当に触れあえる、ゾクゾクタッチ
また開催期間中は、深海生物に直接触れるゾクゾクタッチというイベントが1日2回開催されます。
(料金300円。各回20人まで受付)。
せっかくの機会なので、「深海生物なんて触ったことないです! なんか怖そう……」とビビっていた女性記者に体験してもらうことに。別途専用の水槽が用意されており、冷水の中に指を入れていきます。
このイベント、土日は受付が満員になるほどの人気。特に親御さんよりもお子さんがタッチを楽しんでいるようです。
まずはオオコシオリエビ。「エビ」という名前ではありますが、ヤドカリの仲間です。
「なんか細くて折れそうですね」
こんな細い身体で、水圧がかかる海底ではどう生活しているんだろうか、と興味も湧いてきます。
オオコシオリエビ:サンシャイン水族館提供
お次は、オキナマコ。
「そんなにヌルヌルしてないんですね」
スタッフの方のお話では海沿いにいる食用のナマコとは違い、深海のオキナマコはさほどヌルヌルしていないとのこと。
最後はオオグソクムシにもタッチ。
「小さいから意外と平気でした。ツンツンしてかわいいかも!」
オオグソクムシ:サンシャイン水族館提供
どうやら、深海生物への心理的抵抗も消えたようです。
大浦さん曰く、サンシャイン水族館のイベントの中でも、このように生物とタッチできるのは珍しい企画とのこと。触れ合うことで、あまり知られていない深海生物をより身近に感じて欲しい、という狙いがあるそうです。
深海生物で楽しい気分になれる限定メニュー!?
そして、今回の開催にちなんだ限定フードやグッズも展開しています。
まずは、フードメニュー。
アンコウラップサンドとミドリフサアンコウケーキです(共に650円。2月中旬よりメニュー変更あり)。
包み紙に貼られているシールもかわいいアンコウラップサンド。なんと“ブラックデビルフィッシュ”とも呼ばれる、恐ろしい姿をしたペリカンアンコウの竜田揚げが材料。しかし、味はチキンと言われても分からないかもしれません。淡白な味わいに、梅とタルタルソースを使用したソースがマッチしてより食欲が増します。
一方、ミドリフサアンコウケーキには深海魚は使われていませんが、表情やトゲトゲなどアンコウをリアルにかたどっています。
こちらが本物のミドリフサアンコウ:サンシャイン水族館提供
食べるのを躊躇するかわいさですが思いきって割ってみると、ムースの中に果肉入りソースがたっぷり。こちらも味は満点です。
なおカフェの一角にはこたつ席もいくつか設置されており、くつろぎながら食事が楽しめます。こたつはとても暖かくいやされました!(~3月10日まで)
グッズも充実。まずはオリジナルミドリフサアンコウがま口(864円)。
こちらもミドリフサアンコウをかたどっています。大きく口を開けたミドリフサアンコウにお金を食べさせてあげましょう。
また、リアルなダイオウグソクムシスリッパも人気。こちらはサンシャイン水族館オリジナル商品だそうです。
インスタ映えにも最適(?)なフォトスポットもあって、楽しめますよ!
「深海生物の世界って楽しそう」と思った方は、ぜひサンシャイン水族館へ足を運んでみてください。「ゾクゾク深海生物2018」は3月11日まで開催中です。
(高柳優/イベニア)
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